CD『taste of SWEET LOVE masterpiece 1969-79』

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収録曲

  1. 緒川たまき/メモリーズ19:30(ナレーション)
  2. ポイズン・ガール・フレンド/おしえて(アルプスの少女ハイジ)
  3. フランク・チキンズ&デヴィット・テゥーブ/よあけのみち(フランダースの犬)
  4. スクーブ・ア・スクーバ(ハナチャン with MELT-BANANA)/きこえるかしら(赤毛のアン)
  5. 川喜多美子/ねえ!ムーミン(ムーミン)
  6. スラップ・ハッピー・ハンフリーII(赤痢+非常階段+ソルマニア)/スナフキンのうた(ムーミン)
  7. メンボーズ/かあさんおはよう(母をたずねて三千里)
  8. ジョン/ミスター・アンデルセン(アンデルセン物語)
  9. ペティ・ブーカ(fromケンタッキー)/ロックリバーへ<English version>(あらいぐまラスカル)
  10. コルセット(赤痢:大西あや+秋吉康晴)/アルムの子守唄(アルプスの少女ハイジ)
  11. 340タンスめれ(小川美潮+大川俊司)/ペーターとわたし(アルプスの少女ハイジ)
  12. 栗栖ゆきな VS レッドキング/緑の陽だまり(山ねずみロッキーチャック)
  13. マドモアゼル・ショートヘア!/さめない夢(赤毛のアン)
  14. 緒川たまき+ヌンチャク/草原のマルコ(母をたずねて三千里)
  15. パグタス/ペリーヌものがたり(ペリーヌ物語)
  16. さねよしいさ子/キャンティのうた(アンデルセン物語)

TEXT

「ムーミン」から「赤毛のアン」まで、名作劇場を代表する甘酸っぱい名曲の数々を予想外のアーティストが、純真にカヴァーするトリビュート・アルバム!!
ヌンチャク、非常階段、赤痢、ソルマニア、メンボーズ、ペティ・ブーカ(from ケンタッキー)、メルト・バナナ、レッドキング、さねよしいさ子、小川美潮、川喜多美子、ポイズン・ガール・フレンド、フランク・チキンズ、ジョン、マドモアゼル・ショートヘア!、パグタス、緒川たまき、栗栖ゆきな

TEXT

アニメーションの主人公が、内面から醸し出してくれた、ほのぼのとした温もりと脇役ながら主人公以上に印象深かった頑固一徹のハイジのおじいさんやムーミンに登場したクールなスナフキンのようなオルタナティヴの香りを持ったカヴァー・アルバム。ヴォーカリストは、すべて女性で、参加アーティストのほとんどが海外でも評価されている非常にエキセントリックな人たちばかり。音的にも、テクノ、ノイズ、Lo-Fi、ハードコアなど、この1枚で90年代の音楽を総括できる。しかも、各アーティストのオリジナル作品では、絶対にあり得ないミスマッチなゲストを迎えたユニットもあり、このアルバムならではの作品が満載されたヘンなオムニバスCD。

メンボーズ

ほのぼのとした日常をテーマに純真無垢な童謡テイストでヘナチョコな味付けをする大阪在住の女性2人組。彼女たちのチャーム・ポイントは、聴くたびに小さな発見がある催眠作用を兼ね備えたシンプルな歌詞とアレンジ・センスだろう。街を歩く人に無差別に分かりやすく説明すればアコースティック版PUFFY。あっ、でもこっちは仲良しコンビですよ。

ペティ・ブーカ

ペティ・ブーカは、基本的に女の子2人のヴォーカル・ユニットなのだが、状況に応じてハワイアンやブルー・グラスなどのセッション・バンドを導入して音楽の幅を際限なく広げ音楽通の大人たちの心をくすぐってくれる。その波は、忌野清志郎やかまやつひろしにまで波及し、この両巨頭が、ライブに飛び入りしたという事件まで勃発し、とうとう先頃メジャー・デビューまで果たした。

スラップ・ハッピー・ハンフリーII

非常階段のJOJO広重(g)を中心に赤痢のみゆ(vo)、ソルマニアの大野(g)で今回のアルバムのために編成されたスラップ・ハッピー・ハンフリーII。脱力感に満ちたボーカルに轟音が絡む演奏は、あまりに美化されすぎてしまったスナフキンのもうひとつの顔が伺えるのではないだろうか? ちなみにJOJO氏は、ムーミンの故郷フィンランドを訪問したこともある筋金入りのフリーク。

ポイズン・ガール・フレンド

ウイスパーを駆使したテクノ・ユニット:ポイズン・ガール・フレンドは、現在までビクターと日本コロンビアから数枚のアルバムをリリースしている。口の悪い音楽関係者から云わせると「早すぎたカヒミ・カリィ」という発言もあるほど、囁き声には定評がある。早すぎたという意味で、つけ加えるなら数年前に「ハイジ」という曲を既に発表していた。そして、ついに今回のアルバムで…。

さねよしいさ子

スケール感の大きなファンタジー・ワールドを好むプログレ・ファンにも隠れ信者が多いことで知られるさねよしいさ子。彼女は、現在までに5枚のアルバム(ベストを含む)をリリースしてユニークな歌声を披露してきた。その彼女が、「カヴァー・アルバムを作る機会があったら、この曲を絶対にやろうと思っていた」と長年暖めていたプラン。それが、今回のアルバムのエンディングを飾る。

緒川たまき+ヌンチャク

ファスト・コア/スラッシュ・シーンで絶大な人気を誇示するヌンチャク。その彼らが、女優の緒川たまきとジョイントしてしまったという滅茶苦茶なミックス・アップが、バンド側のラヴコールで実現、バリバリにコアなヌンチャクが、可憐なお姫様をザック・ザックに切り刻む掟破りの反則ワザ。こんな無謀なユニットは、ここでしか聴けない。今作品中最高ランクの目玉カップル。

栗栖ゆきな VS レッドキング

東映 VS 円谷プロの代理戦争勃発? 戦闘ヒーロー作品「ビーファイターカブト」テントー役のグラビア女優:栗栖ゆきなが、ポップなロケット・スタイルのガレージ・パンクのレッドキングと真っ向から激突。レッドキングの得意技であるPOP!CUTE!PUNK!の波状攻撃が洪水のように押し寄せたウルトラ・ファイトの結末は? それは、聴いてからのお楽しみ。

フランク・チキンズ

カラオケという日本独自の文化を世界中に広めたことで知られる在英パフォーマンス集団。その芸術性は、英国文化庁から資金援助を受けているという事実だけでもスゴイ。今作では、アンビエント系の実験音楽家&評論家のデヴィッド・トゥープの競演。本人たちの弁によると音の傾向は、アンビエント・マッド・テクノだそうで、その種を好む皿廻しの方々も要チェック。

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