珠水 TAMAMI - La musique pour les enfants
Tous les jours de TAMA-CHAN

2010-09-04 (土)

「朝子とアタシ」Tous les jour de TAMAchan

「りすん」の作曲をはじめて以来5回は原作を読みました。主人公のひとり「朝子」は白血病です。「アタシ」も今の所ではあるけれど、治癒の手だてのない病人です。「朝子」と違い、「アタシ」は白血球が上昇してしまったり、高熱が続き何かに感染してしまうと入院です。一生、自分と病に折り合いをつけて生活をしていかなければなりません。病気になった頃は「朝子」と同じく感染症病棟にいたりしました。「アタシ」達大人の病室の反対側が癌に苦しむ子供達の病室で、ひと部屋だけだけれどプレイルームがあり、そこで子供達と一緒に遊んだりもしました。強い薬に髪も抜け痛みにがまんしながら、でも、皆とても明るく生活しています。隣の人が洗濯も出来ない状態なら代わってあげたりといった集団生活。一歩外に出ても普通の病棟とは違いナースステイションの扉のこちら側に談話室があり、またその向かう側は自動ドアです。戻る時には各部屋に、消毒液、マスク、の箱が付いており病室に入る前に必ず消毒とマスクを替えます。血や分泌液の付いた物はゴミ箱も違います。お見舞いの人達も同じく消毒にマスクです。花束も花粉厳禁で蚊にも刺されぬようにの配慮。入った事のない人にはわからぬ厳重さの中、まるで「ラクチンな監獄」にでも入ったような暮らしでした。「りすん」の中で窓からは「薔薇園しか見えない、、、。」とゆう台詞があります。でも、その窓は「朝子」にも「アタシ」にも一生開ける事の出来ない「窓」なのです。

2010-08-31 (火)

「りすん」Tous les jour de TAMAchan

芥川賞作家の諏訪哲史氏の原作「りすん」の舞台化の音楽をヒカシューの坂出雅海さんと作曲する事になりました。脚色は天野天街でどうなるのか楽しみではあります。はじめてではないけれど、誰かと作曲や編曲をしていくのは少年王者舘のお亡くなりになられた長谷川久さん(以下、ぴんちゃん)と以来の久しぶりの事。毎回、どんな曲を作る時にでも、いつも「ぴんちゃん。ピアノ弾きたいでしょ?アタシに降りて来て一緒にピアノ弾こう」と想って作曲にいどむ事にしています。前世や来世が本当にあるのかはアタシには良くわからないけど、人の想いとゆうものだけは消えずに人のキヨクに残っていて、伝達されながら形が変わって生き続けるような気がしてなりません。だから、いつも想いながら語りかけます。「いつでもピアノ弾きたくなったらアタシの所へおいでよね。ぴんちゃん」と。

2010-08-28 (土)

「ぞんざいな王国」Tous les jour de TAMAchan

しりあがり寿氏の「ぞんざいな王国」が始まりました。8月28日のプレパーテイーにも珠スタッフさんと顔を出させて頂き、しりあがりさんの全部手描きの名前の違う「親父」800枚の中から、みんなが「珠ちゃんはいつもこうやって寝ていて窒息してるのか生きてるのかわからない」とゆう寝姿の「タロイチ」なる「親父」と、気合いいれのために4階の白いドームにやはり手描きの墨絵で描かれた場所の一部を(欲しい所が売ってもらえます)ピアノ前に飾るために購入しました。友達のしーちゃんの寝姿の「親父」をまた探しにゆく予定。8月の21日(土)より10月30日(土)までの直筆展覧会。ついて行けなかった「ガラパゴス」の大阪公演の間に少しお手伝いに伺いました。お客様の歩かれる橋桁のペンキぬりや壁のムラ取り等をやらせて頂いた。「ぞんざいな王国」ではあるけれど「しりあがりさんの作品がここに並ぶんだ、お客様はこの白いドームの中を歩くんだ」と、想うとお手伝いでも、とても「ぞんざい」には出来なかったアタシがいました。

2010-08-26 (木)

「ガラパゴス」Tous les jour de TAMAchan

怒濤の波が押し寄せるように始まった「ガラパゴス」の波は凪いでいった。風は緩やかになり、しばらくは、何もなかったようで少しだけサミシクなった。毎年の少年王者舘の公演の事ではあるけれど、今年のラストダンスはダンスチームとのタッグマッチがあってこそできた音楽でした。ダンスと音楽のカウント表を作り、時には誰かがアタシのお仕事場で踊ってくれてタイムを計ったり、バスドラムのひとつの音色にしても誰かがやっぱりやってきて「この音が心臓の鼓動に一番近い」と音色にもたずさわってくれました。アタシも1小節も間違える事ができませんでした。今年は特にみんなで作った感じが、皆が踊る姿の残像とともに心に残っている気がしてなりません。夏の始まりにいつもやってくる「王者」の波が引くとともにアタシの夏休みも終った気がしてなりません。

2010-07-26 (月)

「ちょうハッカイさん」Tous les jour de TAMAchan

遊星ミンツとゆうバンドをやっていた頃、クラウンレコードから発売したCD「地転の休日」のプロデユーサーのハッカイさんにツイタで出会った。あれやこれやと懐かしい事を思い出しながら、少し会話をさせて頂いている。ハッカイさんはハッカイさんのまま、でも、ちょうハッカイさんになっていたよ。ココロ優しく人に御幣のない人格者の人たちの音楽は、本当にココロに響く!ヒカシューしかり、その他色々の方。ハッカイさんもアタシ的には、ちょうハッカイさんにグレードアップ。昔からだったけど、そんな方々のひとりに思う。CDを発売されるご様子。楽しみ。