今月9月いっぱいで現在の職場をクビになったので、職場のパソコンの中身を整理中。
結構長いこと在籍してたので、たんまり。
仕事のファイルはともかくとして、プライベートなものもちらほら。
そのちらほらの中のひとつがメール。
以前、プライベートなアドレスに来たメールを全部職場へ転送してた時期があって、そのメールがこんもり。
といっても、オリジナルは家のパソコンにあるので、消してしまえばいい。
…と言いたいところだけど、実はその当時、家のパソコンのハードディスクが死亡してしまい、その頃のメールは今や職場のメール環境の中にしかないのでした。
そうはいっても、何年も前のメール。
捨ててしまっても困らない…かというとそうでもなくて。
現在のアタシのメール環境はGmailのみで、いくつかのメールアドレスが存在しているけど、全部Gmailで管理してる。
そのGmailの登録は、2005-09-20。
本格使用はその1年後の2006-10-14。
意外と最近。
Gmailの基本的な使い方は、フォルダ分けやらカテゴリ分けやらってことは忘れて、とにかく捨てずに放っておき、「あのメールってどこだったかな?」と思ったら、検索すればいい、というもの。
実際、そう使ってる。
「あの人の連絡先って、前に教えてもらったよなー」と思った時に、検索すれば出てくる。
しかし。
当たり前だけど、Gmail使用開始以前のメールは検索しても出てこない!
これが困る!
なんか、いろんな人のウェブサイトの管理とか、レンタルサーバの設定とか、それにまつわるいろんな人とのやり取りとか、あるいは各種サービスへの登録とか変更とか、いざという時に掘り出したいメールというのが意外とある。
というわけで、職場に残っていた古いメールをサルベージすることに。
しかし、どうやって。
いちばん簡単、というか順当なのは、mbox形式で書き出す、という方法。
メールデータのまあまあ汎用的な形式。
でも、それはそれで扱いにくいので、1通ずつテキストファイルに書き出そうかなーと。
Macなら、その形式にしておけば、検索ですぐ探せそうだし。
けど、その場合、添付ファイルの扱いをどうしよう。
いろいろ考えた挙句、最終的に、全部Gmailに転送することに。
過去メールを検索したい時は、Gmail上で検索するわけだし。
転送にしちゃうと、差出人が全部「自分」になっちゃったり、送信日時が「今日」になっちゃうけど、まあでもそれでいいや。
というわけで、AppleScript(というMac標準の自動処理スクリプト環境)で、以下のように書いた。
ほんとは「新規メールを作成し、宛先や件名を設定して…」といったプログラムを書くのだけど、なんかもういろいろと面倒なので、動けばいいや、ということでいんちきしてみた。
tell application "Mail" activate tell application "System Events" repeat 50 times key code 3 using {command down, shift down} delay 2 key code {32, 23, 33, 31, 3, 3, 34, 8, 14, 40, 47, 38, 35, 48} delay 0.5 key code 2 using {command down, shift down} delay 0.5 key code 126 delay 1 end repeat end tell end tell
単純に、キーボード操作をシミュレートしただけ。
使い方と、スクリプト自体がやってることは以下。
- 転送したいメールを選択。
- コマンド+シフト+Fで、転送新規メールウィンドウオープン。
- 添付ファイルがあったりすると開くの遅いので、2秒待つ。
- 「宛先」にフォーカスが当たっているので、転送先のメールアドレスをキーボード入力して、念のためタブを1回打つ。
- 念のため0.5秒待つ。
- メール送信のショートカットである、コマンド+シフト+D。
- 自動で、転送メールウィンドウが閉じる。
- 上矢印キーで、ひとつ上のメールへ移動。
- 念のため1秒待つ。
- 以上を50回繰り返す。
repeat 50 timesのところは、最初は2とか3にして、それから10にして、次に50にして100にして…って確認しつつ適当に。
重い添付ファイルとかあると、タイミングがズレて暴走することがあるので注意。
あと、キーボード入力のシミュレートなので、実行中はパソコンの操作はNG。
そんなわけで、要るメール要らないメールの手動振り分けもあきらめて、3,000通ほどのメールをまるごと転送中。
そうそう、冒頭に書いた「クビ」の件ですが、その後に関してはもう決まってて、たぶん勤務地も変わらなさそうな気配。
このご時勢、安心なんてことはないわけですが、特に心配するような状況でもないですので、ご心配なく。
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