こらない

2009-05-07(木)

自転車とか譲り合いとか文化とか

去年、変速付きの自転車を買った。
スポーツタイプと街乗りタイプの中間のようなモデル。
いやまあ、街乗りなのだけど。
こらない - 自転車購入までの道のり

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購入後に書いた気がするけど、速く走れる自転車では歩道を走れない。
スピードが出過ぎて危ない。
なので主に車道を走る。
そもそも自転車は車道を走るものだし。

以下、東京の山手線内での話。

そうやって自転車で車道を走ってると、それほど頻繁とは言わないまでも、やっぱりクルマにいぢわるされることがある。
あからさまにわざと幅寄せされたり、クラクション鳴らされたり。
敵視されてるなー、って感じる。

差別と偏見をまじえて書くけど。
技術を持った職業運転手の嫌がらせはまだいいというか。
「脅す」のが目的で、殺す気がないのは分かるから。
殺さないまでも、事故を起こしたらどうなるか、たぶん分かってる。

マズいのが、自分で「技術がある」と思ってるドライバ。
「んだよコラ! 俺の道に出てくんな! どけ!」って。
こういう人、実際に接触でもして「事故」にでもなったらどうなるか、たぶん想像できてない。
その程度の人なので、技術なんてものがあるとは思えない。

とりあえず、どちらのタイプの人にも知っておいて欲しいのは、自転車は車道を走るルールだってこと。
あと、丸裸でクルマのすぐ横を走ってる自転車族は、ものすごく怖い思いをしながら乗ってる、ということ。
車道の中央に飛び出すのは、飛び出したいんじゃなくて、路肩に路上駐車のクルマがあるから。

って書くと、「そんなに怖いんなら、自転車なんか乗んなよ」、あるいは「車道を走る権利があるって、そもそもお前ら税金払ってねえじゃねえか」って声が聞こえてくる。

下品だなあと思う。
で、アジアだなあ、と思う。

アタシの印象でしかないので実際はどうだか分かんないのだけど、こういうことに関して、欧米の場合って、少なくとも建前上は「強者が弱者に譲る」っぽいものがある気がする。
いくらでも反証が挙げれそうだけど、でも一応ベースとして、強い立場の方が弱い立場の人を考慮する、っていうのが大人であり社会人である、ってことな気がする。
レディファーストとかもそうかな。

対して「アジア」の印象は、強い立場の人が「強い」んだから、弱い人はひれ伏せ! ってイメージ。
金持ちの金を使って作ったんだから、貧乏人は去れ、とか。

そう考えたとき、やっぱり日本はアジアだなあ、と。
クルマは自転車を敵視し、その自転車は今度は歩道で歩行者を敵視(「じゃまだ!どけっ!」)し。

下品だと思うんだなあ。

立場の強い側が、弱い側を考慮する、っていうのが「当然」になってくると、いろいろとだいぶ良いと思う。
当たり前だけど。

「お前ら、努力もせずに“弱い”だけだろ。俺は自分の力で今の地位を手に入れたんだ。どう振る舞おうと俺の自由だろうが」
「俺ら金持ちがものすごい金額の税金を納めてるおかげで、お前らが便利に暮らしていけるんだろ? 頭くらい下げたってバチはあたらねえんじゃねえか?」
こういう台詞が、いかにも「ありそう」なうちは、日本もまだまだ、人間もまだまだ。

「欧米とアジア」「譲る」に関して、同じような例が「電車やバスで席を譲る」って話で、これもアタシの数少ない海外体験(すべて観光旅行)からの印象だと、ヨーロッパとかってとても当たり前に皆席を譲り合ってる。
階段やエスカレータに付き添ってあげているのを見たのも、一度や二度じゃない。
そういうの、東京じゃあんまり見ない。
そういうアタシも、どうだろう、席を譲ることって2ヶ月に一度あるかないかくらいかしら。
判断が難しいとか、タイミングがどうとか、理由はいくらでも挙げれるのだけど、あれってつまり「慣れてない」ってのが大きい気がする。
アタシ個人も慣れてないし、社会も慣れてない。
もっと「普通」になれば、もっと普通になると思う。

この話、「日本」じゃなくて「東京」と書いたのは、以下を読んだから。
東京では子連れの人に優先席を譲らないのは常識? またもや発言小町が炎上!|トレンド|無料動画 GyaO[ギャオ]|

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