イデビアン・クルー『排気口』@世田谷パブリックシアターへ。
公演最終日。
先日、ヨーロッパ企画『あんなに優しかったゴーレム』を観た際に、「周りはすごくウケてたけど、自分はあんましだった」みたいなことを書いたのだけど、今回は逆。
めちゃくちゃ面白いのに、会場はシーンとしてる。
や、ところどころ笑ってるのだけど。
やっぱりあれですかね、「これはコンテンポラリー・ダンスというアート作品でございますよ」ってことで、おいそれと笑えない雰囲気なのかしら。
べらぼうに面白いのにー。
今回の作品には、約3年ぶりに主宰の井手さんも出演。
3年前のソロのときのカツラも登場。
やっぱり、井手さんの動き、いちばん面白い。
終演後のアフタートークで八嶋智人さんも言っていたのだけど、今回の『排気口』はこれまでと比べてかなり演劇的。
当日パンフには配役表や相関図もあって。
照明や音響も、いつもに増して「演出」されていて、確かにこういう形の方がとっつきやすいし楽しいなーと。
以下のYouTubeにアップされている動画での井手さんへのインタビューでは、「かなり分かりやすい形になっています」と。
そいえば、アフタートークを聞いていて思ったのだけど、少年王者舘にしても維新派にしても、あるいはたまにしてもパスカルズにしても、アタシの好きな人たちってみんな、なんていうんだろう、「お上手」になることとか「器用」になることへの危惧というのか、別の言い方をすると、ええと、「言葉で説明できてしまってしまう」みたいなことへの意識の向け方が似てるなあ、と。
なんかそんなことを思ったりしましたのでした。
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