オンラインカレンダーサービスとblocの話題。
数日前から、何か書かなきゃ、と思っていたのだけど、なかなか時間がとれなくて…。
いちおう、ご挨拶。
blocを作って公開している、サカイユウゴです、こんにちは。
→bloc - スケジュール管理・発信・共有サービス
→bloc: スケジル
最初は、2007-06-13のITmedia Biz.IDによる、以下の記事、なのかな。
いまいち流行らないオンラインカレンダーサービスに関して、そのサービスの運営者のコメントや、その他のサービスの紹介や活用法を紹介。
→ITmedia Biz.ID:オンラインカレンダーがなぜイマイチなのか
で、「なーんだ、blocは取り上げられてないんかー」と、とりあえず思った。
そしたら。
昨日20070-6-20アップの続編記事に「実は、筆者も以前からblocを愛用しています」と。
えー。
本文を読むと、ほんとに愛用してらっしゃる様子。
→ITmedia Biz.ID:オンラインの利点を生かすイベント共有サービス
その記事で紹介されていたのが、Spectator crossing www.というブログ。
実は数日前に、そのブログの中にある以下のbloc紹介エントリを読んで、ちょっと泣きそうになっていたのでした。
→Spectator crossing www. - かんたんべんりな観劇スケジュール管理術(あるいは公演告知 2.0)
ぼくがオススメする理由は、まあ機能的な事とかをこまごまと書けばいろいろあるのですが、すべてひっくるめて一言で言うと、
「開発者もコアな観客だから」
実際に普段から演劇やライブなどをたくさん観に行ってる人だからこそ、他が実現できていないような、かゆい所に手が届く仕様がさりげなく盛り込まれているのです。
うれしい。
通常の「デジタルなスケジュール管理」では、開始時間と終了時間を入力しなくちゃいけないけど、blocでは基本的に「開場/開演時間」。
夜中のイベント(やテレビ放映)の入力用に、25:30〜27:00といった登録も可能。
著名なライブハウスやホールや劇場は、選択するだけで地図やリンクの表示が可能。
そういった細かいところに言及してくれたのって、サービス開始当初のまぐら日記くらいかなあ。
ちなみに、ここ1〜2年は少し落ちてるのだけど、だいたい年間100本くらいのイベント(ライブ/演劇/展覧会等)に足を運んでる。
別に100本見るようにしようとか、たくさん見ようとかってことではなく、年末に数えてみるとだいたいそれくらい、という話。
生が好きなんです、きっと。
で、ちょっと泣きそうになった、というのは、以下。
ちなみに先ほど、一部のジャンルで利用者が多いという話をしましたが、なにかというと上記の劇団やバンド界隈の人達やファンが多く利用していて、それらに関する情報が他に比べて全然濃いのです。何を隠そう、ぼくがシカラムータなどのジプシー系の音楽に一気にハマってしまったのは、完全にblocのおかげです。謝謝。
うれしい。
すごくうれしい。
何度か書いたかも知れないけど、再度書くと。
blocの原型は、もともとアタシが自分用に作ったCGI(スケジルという名前でした)。
いろいろと見たい芝居やライブがあるのだけど、いつどこで何があるのか忘れちゃうので、自分用に作って、自分だけで使ってた。
表示形式は、今のblocとほとんど同じで、「今日以前」が消えていく仕組み。
さらにこのデータを少しいぢって、「今日から3日分」のイベントデータを自分のブログに貼り付けてた(当時はまだブログなんて言葉はなかったけど)。
で、それを見た何人かの読者が、「あーゆーの、うちにも欲しいなー」と。
さらに栗コーダーカルテットのメンバーさんも、「あれ、発信者側でも使えないかなあ」とつぶやいたので、スケジルに少し改良を加えて、提供。
そしてそれを見た他のミュージシャンの方々からも「あーゆーの、うちにも欲しいなー」と。
そんなに言うなら、誰でも使えるようにしちゃる! と作ったのがbloc。
信頼のおける数人のおともだちにベータテストをお願いして、「こういう風がいいんじゃない?」「何を入力するのか分からない」等の意見を貰って、本職の合間をぬって作ったのでした。
今だから書くけど、アタシ、サービス開始前はデータベースもSQLもJavaScriptもスタイルシートもぜーんぜん知らなかった。
UIだけは頭の中にあるんだけど、どうやったらそういう風にデータをかき集めてきて表示できるのか、あれこれ試行錯誤だったなあ。
実のところ、今のblocも、自分の頭の中に完成形からすると30%くらい。
やりたいこと、実装したい機能は、まだまだたっくさんある。
けど、いかんせん時間とお金と、そしてアタシの技術力が追いつかない。
はがゆい。
しまった、blocに触れつつ世のオンラインカレンダーサービスのことを書こうと思ったのに、blocの懐かし話になっちゃった。
続きは、またいずれ。
コメント