亀山郁夫さんの新訳で読み始めた『カラマーゾフの兄弟』。
やっと2巻へ。
先にこの新訳を紹介した際に「人名の呼称を統一したらしい」と書いたのだけど、訳者のあとがきによると統一したのは愛称。
アレクセイという人の愛称がアリョーシャなのだけど、この愛称がさらにアリョーシェニカになったりするらしいのだけど、それを“アリョーシャ”に統一した、ということらしい。
なるほど。
そういうわけなので、ドミートリーはやっぱり愛称のミーチャと書かれたりするし、アグラフェーナはグルーシェニカと書かれたりする。
けど、この新訳の文庫には強い味方が。
「主な登場人物」が書かれたしおりが付属しているのでした。
これが非常に助かる。
アリョーシャ(アレクセイ・フォードロヴィチ・カラマーゾフ)
フォードルの三男。誰からも愛される清純な青年。町の修道院で暮らす。ゾシマ長老を心から尊敬する。
といった程度の量で、9人の登場人物の名前と説明が書いてある。
このしおりに載ってる人物名と説明のおかげで誰が誰だかいつでも確認できて助かる、というのもあるのだけど、この9人以外の人物が出てきた際に「それほど重要ではない」と分かるので、やや人物整理がしやすい。
普段あれだけネタバレ記述を避けてるくせに、それこそネタバレなんじゃないのかい! という声が聞こえないでもないです、ええ…。
1巻の半分くらいは読んだところで、「何がどう面白いのかまだよく分からない」と書いたのだけど、2巻に入ってだいぶ慣れてきた。
とりあえず「そんで、これが(この人たちが)いったいどうなるんだ?」という興味は湧いてきた。
1巻を読み終わった印象。
とにかくロシア正教、キリスト教の話がベースにあって、これがアタシにはちっとも分かんない。
分かんないというか、実感がないというか、理解できない。
何が書いてあるのか分かんないってことではなく、その、信仰とか祝福とか冒涜とか、そういう感覚が分かんない。
日本人の、といっていいのか分かんないけど、とりあえずアタシの感覚とはすごく違う。
マリア像にツバを吐きかけるのより、白米を残す方が罪悪感がある、みたいな感じかなあ。
そいえば、2巻に入ったら、しおりで紹介されてる人物のエントリが変わってた。
ふむふむ、なるほど。
というわけで、とりあえず途中脱落はしなさそうなところまでは来た。
まだ2、3、4巻と続くわけで、このあと何がどうなるのか楽しみ。
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