先日「このDVDを“バックアップ”したいんだけど、お願いできる?」と頼まれた。
プロテクトがかかってるらしい。
モノは市販のものではなく、手焼きしたもの。
「へー、手焼きでもプロテクトかけてくるのかー。さすがしっかりしてござるなー」
と思い、盤を見てみるとDVD+R。
もしかしたら、プロテクトがかかってるんじゃなくて、+Rなメディアに対応してなかっただけかも?
もしくはDL(ダブルレイヤー: 2層)なのかも?
とりあえずうちのiMac G5に読み込ませてみたら、ちゃんと認識。
OSに付属のディスクユーティリティでディスクイメージを作ってみたら、すんなり完了。
そのイメージをDVD-Rに焼いてみたところ、これも正常に終了。
うむ、特に問題ないみたい。
確認のためにHDD/DVDビデオに入れて再生。
あら、認識しない?
しばらく待つと「PAL方式は再生できません」のアラート。
あらー、そうか、PAL方式でしたか。
そいえば、先方はヨーロッパの方でしたか。
映像のフォーマットが、日本とかアメリカはNTSC、ヨーロッパあたりはPALと違ってて、それぞれ、対応してるプレーヤじゃないと再生できない。
…ということはPAL→NTSC変換をしなきゃいかん。
簡単にできるんだっけ。
ちょこちょこと検索して出てきたのが以下のページ。
アタシがやろうとしているのとは逆で、NTSC→PALの変換。
→Kage:Art : PAL変換
1.FinalCutでまずNTSCベースで編集を済ませ、NTSCのQuickTimeムービーで書き出す。
2.FinalCutでPALの新規シーケンスを作る。
3.2.で出来たタイムラインに1.を配置。
4.修正→シーケンスに合わせて拡大縮小。
5.レンダリング、PAL形式でQuickTimeムービー書き出し。
もひとつ、フリーソフトが紹介されているページ。
→yamaq blog » Blog Archive » PAL-NTSC相互変換ツール
JES Deinterlacerを使えば、ビデオのフィールド変換を始め、ガンマや簡単なカラーコレクション、QuickTimeフォーマットの変換など、異フォーマット間の変換で便利な機能が使えます。
うむ。
どちらも素材の変換。
Final Cut(という映像編集ソフト)は持ってるので変換自体はできそう(QuickTimeだけでもできる?)なのだけど、DVD→DVDを自動でやってくれるようなものはないんかなあ。
ちなみに、PALとNTSCでは画面の縦横比が違う。
あと、NTSCは1秒間に約30フレーム(29.97フレーム)だけど、PALは25フレーム。
ちょいと面倒そうだ…。
そいえば、検索してるうちにDVD FAQ(Japanese) 株式会社ディスク・エイドというページにたどり着いたのだけど、そこの[1.19 DVD-Videoは世界標準(worldwide standard)ですか? NTSC、PAL、SECAMでも動きますか?]に、
PAL圏で売られた全てのプレーヤは両方再生します。
とあった。
NTSC圏の日本では、PAL対応なプレーヤは少ないのだけど、PAL圏のプレーヤはNTSCを見れるらしい。
NTSCディスク(Dolby Digital audioを含む)は全世界のDVD再生機の95%以上で再生できます。 PALディスクはPAL圏外では、ほとんど再生できません。
そうなのかー。
じゃあ、フランスで人気な日本のバンドがいて、そのバンドがDVDを作る場合も、NTSCならOK、なのか。
ん? あれ? フランスってPALじゃなくてSECAMなんだっけ?
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