NHK「ためしてガッテン」の2007年1月17日放送は「初公開!頭痛の新常識」。
→ためしてガッテン:過去の放送:年の初めの健康シリーズ (2) 初公開!頭痛の新常識
テレビ番組で頭痛関係が取り上げられると、あちこちから「今、頭痛のやつやってるよ」という電話が鳴るのだけど、今回は鳴らなかった。
慢性頭痛には、いろんな面で違いのある「緊張型頭痛」と「片頭痛」という2つの頭痛があって、そしてこの分野はこの5〜10年に、ものすごく研究が進んでる。
毎年新しいことが発見されたりしてる。
最近の流行語は「薬物乱用頭痛」。
薬の服み過ぎが原因の慢性頭痛。
これに関しては、2005年6月のNHKクローズアップ現代「解決します“頭痛の悩み”」で取り上げていて、アタシもそれをまとめている。
→NHKクローズアップ現代「解決します“頭痛の悩み”」 - こらない
あと「頭痛は痛いだけ」だったのが、ここ数年で「脳(や血管)にダメージがある」と言われ始めた。
今回の放送では「脳の組織が傷付く」と言ってました。
アタシの脳、ボロボロかも。
で、この10年くらいで、「慢性頭痛には緊張型頭痛と片頭痛という種類があって」「それぞれ大きく違っていて」「見分け方はこうです」というのが浸透してきているのだけど(どうかしら?)、番組では「その判断が結構間違っている」との指摘。
「個人で判断するのは危険だから専門医にかかりましょう」という流れではなく、「医師の判断でも50%が間違っている」という驚きの数字。
えー。
これまで「肩こり等は緊張型」と言われて来たのだけど、それは片頭痛でも起こる、と。
「じゃあ、テレビをご覧の方々が自分で判断する際のヒントは?」
の質問に、北里大学の坂井文彦氏の答えは、
「日常生活に支障があるかどうか(支障がある方が片頭痛)」
というもの(もうひとつは「片頭痛の頻度は多くても週に1〜2日」)。
ふははは、なるほど。
「最近ずっと頭痛が続いてて、今日もひどい頭痛で…」と外出先で言えてるうちは片頭痛じゃない。
ほんとに発作が起きたら「今日、欠勤します」という電話連絡ができないくらいですもの。
トイレに行くことができない(立ち上がれない)ので、尿瓶(しびん)の購入を考えるのが片頭痛。
や、それは「酷い片頭痛」の場合かなあ。
番組では「頭痛ダイアリー」を付けて、自分の頭痛の傾向を知ることが大事、と提言。
アタシも何冊も貰ってるのだけど、付けてない。
いかんですね、すいません先生。
その頭痛ダイアリーを7年間つけている片頭痛女性。
きっちり付けることで「匂い」「人ごみ」「空腹」「台風」「ストレス」に原因があることが判った、とのこと。
どれもアタシの中では基本中の基本。
頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会のページからダウンロード可能。
頭痛に悩んでる方は、一定期間この日誌をつけてから「頭痛外来」のある医院にかかると良いかも。
そういう医院が近くにない場合は、専門医のいるところへ頭痛ダイアリーを送付して指示をあおぐ、という方法があるかも(知らないけど)。
そいえば、昔はよく言われてて、最近聞かない話がひとつ。
「片頭痛は年齢が上がると治る傾向あり(30歳くらいから減る)」というのがソレ。
これ、最近は聞かない。
これだけを希望に頭痛を我慢してきたのだけどー。
あと「片頭痛は女性に多い」というのも最近聞かないな。
もひとつ。
番組でしきりに言ってたのが「頭痛は病気です」「科学的にちゃんとした病気です」と言ってたこと。
そっかー、頭痛って世間一般では病気じゃないかー。
そいえばそうかー。
泣。
番組で取り上げていた『慢性頭痛の診療ガイドライン』
4,200円
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