こらない

2005-10-11(火)

メキシコ観光旅行ざっくり

2005年10月1日から10日まで、メキシコへ行ってました。
ただいまー。

ダラス経由のメキシコシティ経由で、オアハカという町へ到着。
2泊したのち、メキシコシティで3泊、そして最終地グアナファトで3泊の8泊10日。
オアハカ、メキシコシティ、グアナファトと順に北上する形。

メキシコ渡航は初めてで、個人的にはなかなかイメージのつかみにくい国。
サボテン+アミーゴおじさん、あるいはアステカやマヤの遺跡、タコス。
事前情報によると、治安がよろしくなく、そして排ガス規制がゆるいため、空気が悪いと。
これまで海外旅行する際に、日本食を携帯していくことはなかったのだけど、今回はカップラーメンや水でもどせる赤飯等を持っていきました。

ところが。

いやー、楽しかった。
オアハカは他と比べて静かな町。
おかげでのんびりと。
メヒコ(メキシコシティ)は都会で、見所たくさん。
テオティワカン遺跡も、やはり写真で見るのと実際に行くのとでは大違い。
グアナファトはフェス中なのもあり、昼より夜の方が人出が多く、若者も多く、朝までどんちゃん騒ぎ。
町自体が世界遺産なのもあって、まったくフォトジェニックな町並。

でもって、食うもの食うもの、おいしい。
あなどってたよ、メキシコ料理。
「メキシコ料理」ってジャンルがあるくらいだから、そりゃ旨いか。
期待してなかったタコスは何個でも食べられるような気がしたし、肉は基本的に牛、豚、鳥で臭みはなくて美味い。
アメリカとは雲泥の差。
辛いのはサルサソース等なので自分で調整すればよくて、米やアボカドの入ったコンソメスープなんかを食べるとほっと胃が落ち着く。
チョコレートで作るのモレソースは、つまりコクのあるデミグラスソースのようなもので美味いし、ハムやチーズもグッド。
サボテンはオクラ似な感じで、特に違和感なし。
甘い飲み物は徹底的に甘くてそれはさすがに飲みきれなかったけど、コーヒーや紅茶は日本で飲むものと同様。
パンは、ヨーロッパのそれぞれのおいしい国と比べればそりゃ劣るけど、種類も豊富でごくふつう。

治安はどうだろな。
自分たちは大丈夫でした。
通りに面してるところにはひっきりなしに警官が立ってて、つまりそれだけ治安が悪いのかも知れないけど、とりあえずそこに警官がいるわけだから、普通に道を歩いてる分には大丈夫。
メキシコシティでは流しのタクシーには乗らなかったけど、グアナファトでは何度か利用してました。

気候と体調。
日中、陽が射せばTシャツ1枚だけど、朝夕はコートを羽織ってもいいくらい。
メキシコシティで標高2,500m、グアナファトで2,000mという高地だったのだけど、高山病のようなものにはならず。
ただ、歩き疲れたり階段を上り下りしたりして息があがると、なかなか元に戻らない。
疲れるのも早いようで、午前動いたのちホテルに戻って2時間くらい仮眠してまた午後の活動、夕方にまた2時間寝て夜の町、といった動き方をしてました。
なのだけど、気候や標高や排ガス汚染とは別で、勝手に本格的な風邪をひいてしまい、メキシコシティで完全ダウン。
38度(推定)を越す高熱を出してしまい、寝込んでました。
でも、薬を服んでは2時間ほど動いて、その後ホテルで2時間寝込む、という強行。

タバコ。
オアハカやメキシコシティでは喫煙者をあまり見かけず。
そこいら中に突っ立ってる警官が吸ってることが多かったかなあ。
マルボロ等の箱を開けて1本売りしてるところを見ると、値段が高いのかなあ。
ただ、若者の町グアナファトでは多くの人が吸ってました。
けど、どこにも吸い殻が落ちてない。
灰皿が設置されてるわけでもないし、携帯灰皿なんてものがあるわけもないので、どこへ消えてしまうのか不思議。
掃除夫が即座に片付けてるか、完全に消してゴミ箱に捨ててるのか。

タバコで思い出したけど、今アメリカ系のヒコーキってライターの持ち込みができないのね。
ナイフ等は預け荷物の中ならオーケーだけど、ライターは預け荷物でも手荷物でも不可(つまり捨てるしかない)。
おかげで成田の国際線発着ロビー外の喫煙所には、ライターがごろごろ置いてありました・笑。

言語。
話されているのはスペイン語。
ホテル等でさえ基本的に英語は通じないと聞いていたので、がんばってスペイン語を覚えて使っていた(あいさつと数字程度)のだけど、ホテルでも銀行でも商店の人でも、何度も「キャニュースピークイングリッシュ?」と訊かれました。
「アリトゥー」と答えると、英語で話し始める人が多かったなあ。

維新派。
グアナファトで朝食を摂っていると羽柴さんと金城さん、町を歩いていると岩村さん、そして劇場に到着して衛藤さん、会場内で松本さん、終演後にエレコ等々。
高地ということと慣れない土地(食べ物や水…)ということで、日々誰かしらばったんばったんと倒れていて、救急車が何度も呼ばれ、病院との往復だとか。
公演中もステージそでには大型の酸素ボンベが3本設置されていて、会場の駐車場には救急車が待機。
9月24日あたりにメキシコ入りして以来、予定していた照明機材が届かずトラブっていたり、連日朝から晩まで稽古があったりで、本番2日目の午前にやっと初めてのオフ時間だとか。
本番最終日は、終演後そのまま夜通し撤収作業で、そのままバスでメキシコシティへ移動、次の公演地ブラジルへ向かうらしく、「土産も買えねえよ」と。
会場はグアナファトのにぎわっているところ(セントロ)からは歩いて40分ほど離れていて、みなそもそも町へも繰り出せていないっぽい。
遊びで来ているわけではないとはいえ、きびしー。

ざっくりと、そんなメキシコでした。
維新派公演にかこつけてのメキシコ旅行で、正直なところメキシコ自体へのモチベーションはそれほど高くなかったのだけど、すごーくいいところでした。
機会があれば、また行きたいな。

写真や、細かいエピソードは、別ページでまとめるかも知れないし、ここに適当に書いていくかも知れません。
とりあえず、無事に帰国しましたー、のご報告でした。

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