こらない

2005-05-06(金)

永田農法の永田照喜治氏インタビュー記事

最近ずーっと書いてる永田農法。

その永田というのは永田照喜治さんの永田で、その永田さんの最近(2005-03-23)アップされたインタビュー記事がありました。
イノベーティブワン〜永田照喜治氏(農法指導者)

以下、永田さんの言から。

有機栽培が美味しい野菜の栽培法の代名詞のようになっていますが、必ずしもそうではありません。小学校の理科で習うことですが、植物が吸収するのは、有機物ではなく、無機物です。

野菜が美味しくなくなってきている一番の原因は肥料、特に有機肥料の与えすぎで土地が汚れたことにあるからです。有機栽培では多くの場合、植物が吸収できる量をはるかに超えた肥料が与えられているんです。吸収されずに余った肥料は植物の根を傷め、土地を汚すことになります。その結果、美味しい作物は育たず、更に肥料を増やすという悪循環に陥ります。

話は1995年のスウェーデンの農業を視察しに行った時の話へ。

現地の人に話を聞くと、バルト海の3分の1以上では、もはや生き物が暮らすことはできないということでした。その原因は大量にばら撒かれた有機肥料にありました。植物が吸収できなかった有機肥料は雨が降るたびに海に流れ込み、その結果、生態系が破壊されてしまったのです。

しかし、ほぼ同時期に、日本で有機栽培が注目を集めるようになりました。すると、有機栽培の野菜は高く売れるという理由で、有機栽培を始める生産者が現れました。彼らはとにかく有機肥料をたくさん与えれば有機栽培になると勘違いをして、必要以上に肥料を与え続けます。そうした“見せかけの有機栽培”によって環境が破壊されてしまうのです。例えば日本有数の清流として知られる高知の四万十川も、周辺地域から流入した有機肥料によって、水質が著しく悪化しています。

話はがらりと変わるのですが、アタシが野菜の栽培を始めて、そういった情報をインターネットで検索して時に、この永田農法に近い栽培を実践している人たちがいるのに気付きました。
野菜の美味い/マズいよりももっと熱心に植物の力を引き出そうとしている人たち。
その植物というのはつまり、今の日本の法律では育ててはいけないことになっている植物。
なんで野菜がマズくなったかというと、マズい野菜でも構わない人が増えたからなわけですが、こちらはそうはいかない。
質が悪ければ、つまらない、使えない。
そこでいろいろ試行錯誤した末、水を与えなくしてみたり液肥を与えてみたりしているみたい。
やっぱり植物本来の力を引き出すには、そういうやり方が合ってるみたいですな(だから、そのいけない植物も、川砂と住友液肥1号で育ててみたら良質なものができるのかも知れない)。

なんの話だっけ。
そうそう、こうやっていろいろと「永田農法で作った野菜はケタ違いに美味い」という話を耳にしているわけだけれども、何せ実際に食べたことがない。
我が家のベランダにて実が成るのが楽しみでございます。

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