NHKのETV特集で「あなたの日本語磨いていますか」というのをやっていて、途中から見た。
番組の最初は美輪明宏氏と島田雅彦氏の対談だったようなのだけどそれは見てなくて、多和田葉子さんという方と伊藤比呂美さんという、それぞれ日本語のプロと呼ばれる女性ふたりの対談の途中から。
「なんかさ、『だから日本語が素晴らしい』みたいなのあるでしょう? 別に日本語なんて特別素晴らしいわけじゃないじゃん」
「そうそう」
「最近の小説なんて読めたもんじゃなくてさ、どんどん昔のに遡ってる。今のなんてどれも『私が私が!』『俺が俺が!』でさ」
とか言ってて、面白かった。
番組内でちらちら映っていたのは、『エクソフォニー / 多和田葉子』と、『日本ノ霊異ナ話 / 伊藤比呂美』。
次が全国でコミュニケーションに関するワークショップを開催している青年団平田オリザ氏と、資生堂社長の福原義春氏の対談。
企業が不祥事をおかすのは仕方ない、問題はその時の謝り方、といった話から『演劇入門 / 平田オリザ』に出て来たコンテクストの話。
あと病院において、若い女性看護士が中高年の男性に対して使う言葉というのがまだ生まれていない、といった話(子どもをあやすような言葉遣いになってしまう。けど代替がない)。
正しい言葉遣いから正しいコミュニケーションを、というのは間違いで、正しいコミュニケーションが生まれてこそ、自然と正しい言葉遣いが生まれる、というのはなるほど。
行政によるそういう間違いってすごく多そう。
なんかもっと面白い話をしてたんだけど、忘れちゃったなあ。
しまった。
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