知らぬ間に8月の上旬を過ぎた。
まずい。
8月中にある程度仕上げたいものがあるのだけど、8月ってあと2週間くらいしかないじゃないか。
とりあえず今年のお盆休みは、そこに注力しないと!
そんなわけで、数週間前に盛り上がっていた「Office K.謹製ネットサービス」の開発が遅々として進まず。
アタシに1日48時間くれ(もしくは2ヶ月くらい会社を休みにしてくれ)。
以前、アップルストア銀座で行なわれたFinal Cut Express(アップル社製動画編集ソフト)の講習会に出たのだけど、その記憶を便りに同ソフトにて動画編集作業。
勢い勇んで、専用コントローラまで買ったのだけど、先日ネットで「ありゃ、使いもんにならん」という評を読んでがっかり。
がっかりしつつもせっかく買ったのだからと使ってみたら、たいへん便利だった。
なんだ。
良かった。
Final Cut Express(以下FCE)というのは、初級者用と上級者用のソフトの中間のソフトという位置づけなのだけど、中間というより「上級者用ソフトなんだけど、扱うデータに制限がある」といった感じなので、操作性は上級者用のソレと等しい。
ということは、できることが多いということで、できることが多いということは設定や操作できるところが多いということ。
アタシも、パソコンの操作や考え方に慣れてないわけじゃないので、「こういうことができるはず」というのは想像がつく。
でも、それをどうやるのかが分からない。
メニューや設定が多いのと、動画編集用語に慣れていないため、どれがそれだか分からない。
うー、イライラする。
時間を上手に使わないといけないな、と思って珍しく中長期的な今後の予定を計算し、とりあえずの夏休みをとった初日、実家から電話。
以前から入院していた親類が逝ってしまった。
慌てて新幹線に飛び乗り、通夜、続いて葬式。
葬儀会館で行なわれたのだけど、始めにタッチパネルで自分の電話番号を入力。
過去にその葬儀会社で受け付けを済ませたことがある場合、自動で住所やら氏名やらがプリントされた受付表がでてきる。
そ、そうかあ。
この登録は、ネット上でもできるらしい。
そうなのかあ。
隣りの会場では、おそらく昨日今日で亡くなったであろう、知らない人の通夜の準備が進められていて、それをぼんやり眺めながら一服していると、慌ててかけつけたであろう服装の年配の女性に係員と間違えて話しかけられた。
「あのーすいません」
「はい」
「あのー○○家の者ですけど、もういちどオトーチャンの顔見してもらって(見せてもらって)いいですかあ?」
「え、あ、ちょっと待ってください」
「見ちゃいけませんか? 見してください! オトーチャンの顔、見してください!」
「分かりました、ちょっと、ちょっと待ってください」
慌てて本物の係員を呼び、おそらく実年齢に脳の発達が追いついていないその女性を引き渡した。
女性は係員に連れられてお棺の場所へ行き、顔を覗き込んで大声で「オトーチャーン!」と泣き叫び始めた。
自分の参列した葬儀では涙は出なかったのだけど、この見ず知らずの人の「オトーチャーン」だけで、なんだかもう、涙がとまらなくなりそうだった。
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