いつだったか、池袋でなんとなくパンを買ったら美味しかったので、次に寄った際にも買ってみたら美味しかった。
お店の名前は、メゾンカイザー。
その後、よく利用するようになった。
そのうち、普段の朝食用の食パンは家で焼くようになった。
試行錯誤の末、自己満足できるものは作れるようになり、ならば今度はフランスパン!と思ったらこれが難しい。
美味しいフランスパンって、どうやって焼くんだろう?
などとぼんやり思いながらまたメゾンカイザーの前を通ったら、オフィシャル本(?)が置いてあった。
大きくて重い本で、確か5,000円以上してたかな。
パラパラと見たら、パンの作り方だけじゃなくて、いろんなことがいっぱい載ってた。
これを読んだら、メゾンカイザーのようなパンが作れるのかしら。
価格が価格だったので、家に帰ってきて「中古で安く出てたりしないかしら」と検索してみたら、その本はちょっとプロ向け過ぎて難しい、とレビューにあった。
ふむ。
代わりに紹介されていたのが以下のムック本。
試しに買ってみた。
代表的ないくつかのパンの作り方が掲載されている。
お、いいぞ。
けど!
どのパンも全て「ルヴァンリキッド」なるものが必要、とある。
イースト菌ではなく、その「ルヴァンリキッド」なる乳酸菌ベースのタネを使って発酵させるらしい。
そのルヴァンリキッド自体を作るのに、モルトやら何やらが必要で、そして温度を保って24時間ごとにあれこれしながら3〜4日かかる。
遠い。
材料は揃うとして、その25〜27℃に保ったりするのが無理。
試しに「発酵器」で検索してみた。
上記が5万円。
うんうん、製菓材料店で見たことある。
他にもいろいろあるけど、どれもやはり3万円台から。
もうちょっと検索を続けたら、こういうのがあった。
ヨーグルトメーカ。
7,000円ちょい。
ふむ、こういうので良さそう。
東芝にOEM供給してるらしく、東芝ブランドでも出てた。
ヨーグルトもパン酵母起こしも納豆作りも、あとどぶろくの仕込みもできそう。
いやちょっと待った。
こんなの、サーモスタットと熱源と発泡スチロールの箱があればいいんじゃないのか。
あった。
ペット(爬虫類とか)用のパネルヒータ。
1,800円ちょい。
25〜45℃で任意設定。
ちょうど良さそう。
こっちは25.5℃で温度固定。
熱帯魚用のヒータだから水につけないといけないけど、それはそれでいい。
800円くらい。
…ってところまで調べた。
さてどうしようかな。
ところでさっきの「ルヴァンリキッド」。
それがメゾンカイザーの美味しさの秘密、かどうかは分からないけど、同じくルヴァンベースでパンを作ってるのが「パン・オ・トラディショネル(Pain au Traditionnel)」という店だった。
おお、ちょっと気になってた店だ。
札幌本店と、西武渋谷、西武池袋、エキュート赤羽、ユニオン新宿、ユニオン元町(横浜)にあるみたい。
今度試してみよーっと。
→パンオトラディショネル ルヴァンリキッドを使用したフランスパンの店 〜Pain au Traditionnel〜
もひとつ、ところで。
冒頭で私が買ったムック本にも名前の出ていた、メゾンカイザーの木村周一郎社長って、あのあんパンの銀座木村屋の長男だったのですね。
知らなんだ。
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