こらない

2011-03-03(木)

身近な人向けにFacebookの使い方をまとめてみた

友人知人でFacebookに登録する人が増えてきたので、自分が理解している範囲で、2011年3月現在のFacebookのことをまとめてみます。
Facebookが気にはなってるけど、どんなものか不明な人や、使い始めたもののさっぱり訳が分からない人向けに書いたつもり。
というより、ミュージシャン/アーティスト/バンドや劇団の一員やスタッフの人向けに寄った内容かも。

Facebookとは

SNSと呼ばれるミクシィみたいなサービス。
登録すると「自分のページ」ができて、友達と承認しあってTwitterやミクシィのように交流できる。
もともとは米ハーバード大学の学生が交流をはかるために作られたもの。
その後、他の大学でも使えるようになって、さらに誰でも使えるように。

実名での登録/利用が大原則とされていて、登録すると自身の顔写真のアップも促される。
実名ではない名前で登録/利用すると、「アカウント凍結」されて、利用再開のために身分証明証の提示を求められたりする(実際に多くの人がアカウント凍結されている)。

プロフィール

登録すると自動でできる「自分のページ」全体が「プロフィール」。
プロフィールの中に「ウォール」「基本データ」「写真」「ノート」などのページ(データ)がある。
「プロフィールに投稿」というのは、上記いずれかにデータを追加すること。

ウォール

ウォールは直訳すると「壁」。
もともと大学生同士で使われていたこともあって、これは「寮の部屋の壁(というか扉)」を表す。
「ウォールに書きこむ」というのは、寮の扉(のホワイトボード)に「要らなくなったノートパソコンがあります。欲しい人は私まで」とか「3/7まで留守にしています」などと書きこむようなイメージ。
メッセージボード。

自身のFacebookのページに「近況(今なにしてる?)」とあって、Twitterのようにつぶやくことができるけど、これは自身のウォールに書きこむ、という意味。

実はこれ、他の人のウォールにも書きこむことが可能。
友達があなたの「寮の扉」に「荷物預かってますよー」とメモを貼るような感じ。
他人に書きこまれたくない場合は、「プライバシー設定」から、その項目をOFFにしておいた方がいい。

ニュースフィード

Facebookでいちばん表示することになるのが自身の「ニュースフィード」のページ。
左上の「facebook」のロゴをクリックすると表示されるページ。

ここに、自分に関係するあらゆる情報が集まってくる。
Twitterの自身のTL(タイムライン)と同じ。
友達が投稿した近況、画像、その他もろもろのFacebookページ(後述)のアップデート情報やイベント等。
誰と誰が友達になったとか、誰かが何かに「いいね!」(後述)したといった情報も流れてくる。
こういった「誰と誰が友達になった」等の動きは「アクティビティ」と呼ばれる。

最初のうちは、このニュースフィードのモードを「最新情報」にしておいた方がいい。
ページの中央コラムの上に「ニュースフィード」と書いてあって、その右に「ハイライト」と「最新情報」があるので、その「最新情報」の方をクリック。
「ハイライト」の方は、たくさんある情報のうち、重要そうな(とFacebookのシステムが判断してくれた)情報のみが表示される。
「最新情報」だと、全部表示される(さらに詳細な設定も可能)。

「いいね!」

Facebook上のありとあらゆるところに「いいね!」というボタンがある。
クリックすると、その情報に「いいね!」というアクションを起こしたことになる。
テキストコメントをするほどでもないちょっとした反応、を送ることができる機能。
多くの場所で、その情報に対して「いいね!」された数や、「いいね!」した人の一覧を見ることができる。

「Facebookページ」(後述)に対して「いいね!」をすると、そのページを自分のお気に入りに入れたような状態になる。
例えば、PascalsのFacebookページを「いいね!」すると、そのページに動きがあった際に、自分のニュースフィードでその動きをキャッチすることができる。
Twitter的に言うと、「友達」以外に「ページ」もフォローすることができるような感じ。

シェア

「近況」等を書きこむ際のボタンの名前が「シェア」になっている。
何かしらの情報を「公開」するわけなので「シェア」と呼んでいるのだと想像。
書きこむ際に、その都度「すべてのユーザー」に対して公開するのか、「友達の友達」までなのか「友達のみ」なのか、選択可能。
初期設定としてどれを選んでおくかは、「アカウント設定」の「プライバシー設定」から設定可能。

特定の人にしか公開したくない場合は、

  1. 「アカウント」→「友達を編集」へ。
  2. 右上の「リストを作成」をクリックして、友達グループである「リスト」を作成。
  3. 左上の「facebook」ロゴをクリックして、トップへ戻る。
  4. 「近況」のところに何か書いて、「シェア」ボタンの左にある鍵マークをクリック。
  5. 「カスタマイズ」を選択。
  6. 「次の人に公開する」で「対象者」を「特定の人」にして、表示された入力欄にさきほどの「リスト」につけた名前を入力。
  7. 「設定を保存」をクリック。
  8. 「シェア」ボタンをクリックして、「近況」を(今設定した特定の人のみへ向けて)公開。

という流れ。

また、「友達」から流れてきたニュースフィードのそれぞれにも「シェア」があったり、あるいはなかったりする。
「シェア」が表示されているものは、その人が「すべてのユーザ」に対して公開したもの。
ここで「シェア」をクリックすると、その内容をあなたが自分のウォールに書き込むのと同じことが起こる。
つまり、あなたの「友達」のニュースフィードに配信される。
Twitterでいう公式リツイート/RTのようなもの、と理解すればいいかも。

「シェア」が表示されていないフィードは、その人が公開範囲を限定して書き込んだもの。
それ以上「外」へ配信することができないため、「シェア」自体も表示されていない。

Facebookページ

もともと「ファンページ」と呼ばれていて意味が掴みにくかったのだけど、2011年2月頃「Facebookページ」と呼称が変わった。
これは分かりやすく言うと「(Facebook内の)公式ページ」のこと(日本人的には「ファンページ」の意味合いとは真逆だ)。
作成できるのは、その作ろうしている「公式ページ」の関係者のみ。
規約(Pages Terms)を見ると、以下のように書いてある。

ユーザーは誰でもFacebookページを作成できますが、ページの対象の公式代理人だけがFacebookページを管理できます。固有名詞を含まない、一般的または記述的名称のFacebookページについては、管理人権限が削除されます。

例えば、私が栗コーダーカルテットのファンだからといって、勝手に栗コーダーカルテットの「Facebookページ」を作ることはできない、ということ(栗コーダーカルテットから「公式代理人として」委託された場合は、OK)。
そういう意味では、ミクシィのコミュニティとは違う。

すでにいろいろな企業の「Facebookページ」も作られている。
無印良品
ローソン(LAWSON)

上記の規約に従う限り、いくらでも「Facebookページ」を作成することが可能。
例えば私は「Office K.」というなんだかよく分からない団体(?)を主宰しているのだけど、「Office K.」という「Facebookページ」を作ることができる(作った→Office K.)。
あるいは、私サカイユウゴが、「サカイユウゴ」という「Facebookページ」を作ることも可能。

「Facebookページ」は、独自のアドレスに変更することができる。
けど、それができるのは、「いいね!」をしてくれた人が25人を越えてから。
独自のアドレスは、早い者勝ち。
というわけで、バンドにしろ劇団にしろ企業にしろ、「Facebookページ」をどう使うか、あるいは使わないかは別として、早めに「Facebookページ」を作成して、早めに「いいね!」をしてもらう環境を作って、早めにアドレスを押さえておいた方がいいかも。

「Facebookページ」を作るには、左コラムの「グループ」とか「ノート」とかあるところの下の「他を見る」をクリックして、その中の「広告とFacebookページ」から。
あるいは、ページ上部の検索から、作成予定のページを検索して、もしそのページが出てきた場合はそのページへ飛んで、左コラムの「Facebookページを作成」から。

さて。

この、自分が作った「Facebookページ」、Facebook内で、ほぼ「自分」と同じような行動が可能。
例えば、「Office K.」として、他のページに「いいね!」したり、「Office K.」として近況をつぶやいたりできる。
「Office K.」として近況をつぶやいた場合は、「Office K.」のことを「いいね!」した人のニュースフィードに表示される。
「Office K.」として、誰かの近況等にコメントをすることも可能。

ということは。

もし、自分が「なんらか世の中の人に知られる活動をしている人」の場合は、「自分」とは別に「一般の人用Facebookページ」を作っておくのが正解かも。
理由は後述。

「Facebookページ」は、誰が管理人かは分からないようになっている。
あと、管理人は、複数指定できる。
バンドや劇団等で、複数人で情報を更新したり管理したりが可能。

そういうわけなので、Twitterのように「バンド名」でFacebookにアカウント登録するのは間違い。
そもそも、実名のルールに反するので、いつアカウント凍結されるか分からない。
まずは、自分の名前でFacebookにアカウント登録して、それからそのバンドの「Facebookページ」を作るのが正解。
あなた自身が管理人をやっていることは、他の人には分からない。

自分のアカウントから「Facebookページ」に変身するには、「アカウント」の「ページ名でFacebookを利用」へ。

ちょっと分かりにくいのだけど、「Facebookページ」のことを、Facebook内では単に「ページ」を記されていたりするので注意。

「友達」

誰かと「つながる」際には、その人を見つけた際に表示されるそれぞれの「友達になる」リンクをクリックして承認してもらう。
その際

友達リクエストは知り合い以外に送らないようお願いします。

と表示され、あまり無差別に「友達リクエスト」を送らないようにブレーキがかけられている。

「友達リクエスト」は基本的にリクエストが飛ぶだけで、受け取る側も「承認」あるいは「保留」をするだけ。
同時にメッセージを送ることもできるけど、見た目的にはややオプションな感じ。
「実名であること」と関係して「本当につながりのある友達とつながる」ことに重きを置いているっぽいのが、Facebookの特徴かも。

とりあえず、よく分からないうちは、「本当につながりのある友達」とだけ「友達」になることを個人的に推奨。
そのボーダー(線引き)は、例えば「自宅住所を知られても構わない人」とすると分かりやすいかも。

Twitterと違ってFacebookの場合、さまざまな個人情報を登録可能なことがその理由のひとつ(実際に登録するかどうかは自由)。
今は細かい登録をしなくても、あとで「登録した方が便利」と思うかも知れない。
その際、そういった個人情報を知られたくない人を「友達」にしていない方がいいかも知れない。

また、Facebookは、海外から上陸したサービスであることもあって、多くの人がかなりプライベートな写真を、公開範囲を「友達」までにした上で、投稿している。
特に、その写真に写っている人が「誰」であるかをタグ付けして、「友達」同士で共有する機能が「便利」に使われている。
この前の新年会の写真とか、昨日の打ち上げの写真とか。
そういった写真も見られても構わない、信頼できる人だけを「友達」にしておいた方がいいかも知れない。

じゃあ、Twitterのように、自分に興味を持ってくれている多くの知人やファンの人たちと交流するにはどうしたらいいか。
そういう場合に、上記の「Facebookページ」を作るといいのだと思う。

「Facebookページ」なら、フォローしてもらう際には、その人に「いいね!」ボタンをクリックしてもらうだけで、こちらから「承認」する必要はないし、「いいね!」してくれた人数も表示されるし、「ディスカッション」という交流用の掲示板みたいなページもあるし。

グループ

じゃあ、ファンによるファン同士の交流ページを作るにはどうしたらいいか、というと、その場合は「グループ」を作成する。
「グループ」は、

  • 秘密
  • 非公開
  • 公開

の3つから選んで作成できる。

この中の「公開」を選んで作成して、誰でも参加できるようにして、仲間を増やしたり、ファンページとして情報を充実させていくことができる。
例えば、以下に、パスカルズの「グループページ」がある。
Pascals -パスカルズ-

もうちょっと敷居の高いコミュニティを作りたいなら「非公開」を選ぶといいかも。
これだと、グループの存在とメンバは表示されるけれど、コンテンツ(内容)は表示されない。

存在自体も内緒にしたいなら、「秘密」を選ぶ。
例えば、バンドとか劇団のメンバ同士で「秘密」で「グループページ」を作って、その中で打ち合わせ等ができる。

チャット

ブラウザ等でFacebookページを表示させていると、自身がオンライン状態(Facebookページを見ている状態)であることが伝わり、他のオンライン状態の「友達」と、その場でチャットが可能。

オンラインの人が複数いて、みんなで同時に話したい場合は、「グループ」を作れば可能。

イベント

自分の「プロフィールページ」でもあるいは「Facebookページ」でも、「イベント」が作成可能。
なんらかの活動をしている人は、この「イベント」を作成して、告知ができる。
ただ、「友達」や「いいね!」した人のニュースフィードに表示されるのは、イベントを作成した時だけで、あっという間に流れていってしまう。
再度周知させたい時は、「シェア」をクリックすると、もういちどニュースフィードに登場させることができる。
告知内容を更新した際なんかは、そうした方がいいかも。

逆に、自分のニュースフィードにイベントが流れてきて、「あ、気になるイベントだな」と思っても、気がつくと流れていってしまう。
その場合は、そのイベントに対して「参加する」とか「未定」とか、何かしらアクションを起こす(ボタンをクリックする)。
そうすると、そのイベントが自分のイベントページに保持される。

アプリ

Facebook内に、Facebook内で使える「アプリ」がある。
Facebookは、内部のデータを、いろいろな形でプログラムから扱えるようになっていて、仕組みと作り方がわかれば、誰でも「アプリ」を作れるようになっている。
例えば、私はblocというスケジュール管理サイトを運営しているのだけど、bloc上で登録したイベントデータを、自動でFacebookの自分のウォールに書きこむようなアプリを作成可能(誰か私にそれを作る時間をください!)。

私が使っているのは、TwitterのつぶやきをFacebookへ持ってくるSmart Tweetsと、RSS/Atomフィード等を自分のウォールへ書きこむRSS Graffitiなど。

ところで。
例えば、私が上記の「blocからFacebookへ書きこむアプリ」を作ったとして。
その際、そのアプリは、あなたのFacebookの情報にある程度アクセスが可能。
あなたの個人情報を入手して、私のところに送るような機能を持ってるかも知れない。
あるいは、あなたの友達に「お前らもblocを使えよ!」というメッセージを送る機能があるかも知れない。
そういう可能性があるので、アプリを登録する際に、「このアプリはあなたの情報にアクセスするけど、いい?」って訊かれる。
「はい」と答えたなら、あなたの責任。
よく分からないアプリを登録する際にはご注意。

その他

「アカウント」の「プライバシー設定」を見るとかなり詳細にデータの公開範囲等を決めることができるようになってる。
細かく調整した方がいいかも。

「近況」を書きこむ際に、どこかのURLをペーストすると、そのページの情報が表示されて、サムネイルも矢印で選べる。
そうなった状態で、URLを消して、いろいろコメントを書くことも可能(URL消さなくてもいいけど)。

「写真」や「動画」や「メッセージ」は、まあそのまま。
いろいろお試しを。

とりあえず、そんなところかなあ。
間違った認識や、誤った機能説明がありましたら、ご指摘を。

上記内容は、2011年3月現在のものを元に書いています。
この1ヶ月をみただけでも、Facebookはさかんにアップデートや機能追加/変更をしているので、もしかしたらすぐに情報が古くなるかも。
あしからず。

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