こらない - Snow LoopardのアドレスブックとGmailの連絡先の同期で、Mac/iPhone/MobileMe環境とGmail環境との「連絡先」の統合(同期)を開始したことを書いた。
その後、Gmailでの変更がMac等へそこそこ早く反映されることを確認。
というわけで、まとめておく。
iPhoneとGmailの同期関連に関してネット上で情報を漁ると、姓名の「姓」に漢字表示、「名」にふりがなとか、姓名を逆に登録とかいろいろ出てくるけど、そういうことはしない。
できないことはしない、できるようになるのを待つ、という方針で。
前提環境
以下の環境の「アドレスブック/連絡先/コンタクトリスト」を同期させる。
- Mac OS X 10.6 Snow Leopard
- iPhone
- MobileMe
- Gmail
初期同期
もし今から改めてすべてのバラバラになってる環境を統合するなら、あたしなら以下のようにする。
正しいやり方(楽なやり方)というより、これならデータ消失はないんじゃないか、という方法。
Mac上の「アドレスブック」がいちばん自由度が高そうなので、これをメインとして他の環境を参加させていく、という流れ。
- あれこれ同期されている場合は、いったん切る。
- Macのアドレスブックを「正」として、ここが「完成品」となるように、他の環境からデータを手動で反映させる。
- 姓名はふつうに「姓」のところに「姓」、「名」のところに「名」を入力。ふりがなも。
- MobileMeとMacのアドレスブックをまず同期させる。
- うまくいかなかったら、まずここが正しく同期するようにがんばる。
- ダミー人物を1件作っておいて、それをあちこちで更新してみて、それぞれの環境に反映されるかどうか確認。
- MobileMeとMacの同期がうまくいったら、その同期グループにiPhoneを参加させる。
- iPhone上のデータをクリアして、同期データで上書きすることになる、と思う。
- ここでも、iPhoneを含めた同期がうまくいくかどうか、確認。
- 焦らない。
- Gmailのコンタクトリストをいったん手動で全部クリアする。
- この過程で、Googleトークのコンタクトリストも消えてしまう。さようなら。
- Macの「アドレスブック」から、vCard3.0形式で全データを書き出し。
- 書き出したデータを、Gmailの「連絡先」のインポートからインポートする。
- 姓名が逆になった状態でGmail連絡先へ取り込まれる。→追記参照
- 住所欄も、国際的な形式に変わってしまっている。
- 顔写真がついてくる。
- Gmail連絡先にない項目は取り込まれない。「ニックネーム」「ホームページ」「誕生日」なども取り込まれない。
- グループ情報もない。
- Mac上で、Gmailとの同期を開始する。
- 「アドレスブック」の「環境設定」の「アカウント」の中の「Googleと同期」で設定する。
以上で、最初の同期設定は完了。
その後の運用および注意点
個人的には、現状Gmailの「連絡先」に必要なのは、メールアドレス情報だけ。
もうちょっと説明すると、「その人の名前とメールアドレスの結びつき」があればいい。
住所や誕生日といった情報は、Gmail上で管理する必要はない。
メールアドレス情報以外は、「見れればいい」(もっと言うと別に見れなくてもいい)。
- Gmail上で姓名が逆になってるのは、気にしない。→追記参照
- どうしても気になる場合は、「ユウゴ サカイ」を「サカイ,ユウゴ」という形式(姓名の並び順を戻して、代わりに姓名の間に半角カンマ)にして、お茶を濁す。これなら大丈夫。
- その場合、並び順は「姓」の順番になる。
- 他にGmail上で更新していいのは、「メールアドレス」と「メモ」だけ、ということにする(この2つはちゃんと同期される)。
- 他の項目を変にいぢると、同期している他の環境に悪影響がでる、かも知れない。
- Gmail上ではグループのことは忘れる。
- もしくは、同報メール用に、「Gmail上だけで使うグループ」ということでグループ作成するのは構わないのかも。
iPhone/Mac/MobileMeは、好きな環境で好きに更新すればいい。
全部きれいに同期してくれる。
ちなみにあたしは、気づいた時に、なんとなく「名 姓」を「姓,名」に書き換えてる。→追記参照
やっぱりそっちの方が見やすい…。
運用上のTips
Tipsというか、個人的なルール等。
- 住所や電話番号を更新したら、メモ欄に「2010-01-06: 年賀状記載の新住所に変更」といった形で手動でログを残す。
- いつ登録した住所なのか、分からなくなっちゃうのよねー。
- メールアドレスには「自宅」「勤務先」といったラベルをつけることができ、独自(カスタム)ラベルも設定可能。これを利用して、「使われなくなった古いメールアドレス」に「旧」とか「old」といったラベルを設定しておき、メールアドレス自体は削除しないようにする。
- そうすることで、Gmail上でその人の過去メールを探す際に、旧メールアドレスを使ってメール検索が可能。
そんなところかしら。
ところで、Gmailの連絡先、「Google 連絡先 BETA」って名前で、専用のページができてる。
以前から「http://mail.google.com/mail/contacts/ui/ContactManager」というアドレスでもアクセス可能だった(表示がちょっと違う)けど、上記のはGmailとは関係なく「Google」と冠されてる。
これを機にGoogle連絡先がもっと便利(とくに国際化)になってくれるとありがたいのだけどなー。
追記(2010-01-08)
Google上で「名 姓」を「姓,名」に書き換えてる、と書いたけど、これ、その人の情報を別のところ(MacとかiPhoneとか)で書き換えると、また「名 姓」に戻っちゃうのね。
やっぱりGoogleさんが本格的に対応するまでは、もやもやしたまま使うことになりそう。
追記(2011-10-18)
いつからのどのタイミングか分からないけれど、2011-10-18現在、確認したところ、Google の連絡先でも姓名がちゃんと「姓→名」の順で扱われるようになっていました(Mac OS X 10.7 Lionのアドレスブックとの同期にて)。
1年半以上かかったものの、これであまり何も考えずに運用可能、かも。
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