メールの話。
確か以前書いたのは、「文頭で名乗る/名乗らない」。
アタシがメールを使い始めた頃は、だいたいみんな文頭で名乗ってた。
山田です。 ごぶさたしてます。 先日の××ですが、
加えて、「@」を「at」と読んで、
山田@生活総合事務所です。 ごぶさたしてます。 先日の××ですが、
というのも多かった。
今は、ほとんどのメールが「相手の名前」で始まる。
英文の「Dear」みたいな感じ。
ユウゴさまへ 先日はお世話になりました。 その後の進捗ですが、
とか。
Ccが加わると、こうなる。
ユウゴさま Cc、山田さま、鈴木さま 先日はお世話になりました。 その後の進捗ですが、
となる。
たぶん、アタシのところに届くメールの98%がこうなってるような気がする。
あと、ほんんどの人が、Subject(件名)を使って名乗る。
From: yamada@sample.jp To: u5@officek.jp Subject: 山田です ユウゴさま お疲れさまです。 昨晩はありがとうございました。 早速ですが、
たまに、本来の「件名」を書いてきてくれる人もいるのだけど、その場合も「名乗り」が入る。
From: yamada@sample.jp To: u5@officek.jp Subject: 山田です:次回ミーティングの件 ユウゴさま お疲れさまです。 昨晩はありがとうございました。 早速ですが、
とにかく、件名に「件名」を書いてくる人はすごく少ない。
みんな、過去のメールを確認する際、困らないのかな、とちょっと思う。
7/3 11:05 健一です! 7/3 10:11 ありがとうございました 7/3 9:52 スズキです 7/3 9:36 お疲れ様です 7/2 23:31 ★JTB旅行券10万円プレゼント♪今なら… 7/2 18:22 山田です2 7/2 17:52 山田です
次。
返信する際、Subject(件名)をいぢらないのがルールだったのだけど、最近はいぢるのがルールというかマナーみたいな印象。
Subject: ありがとうございました!
↓
Subject: Re: ありがとうございました!→どういたしまして〜
とか。
Subject: 6/27の写真
↓
Subject: Re: 6/27の写真〜見ました!
とか。
最近のメールソフトは、一連のメールのやり取りを「スレッド」として何らかの形でまとめてくれたりするのだけど(GmailとかMac標準のMail.appとか)、どれもだいたい、件名を変更すると「別スレッド」になっちゃう。
メールを返信する際、元のメールの内容を、引用符付きで引用してくれるメールソフトが多い。
それを利用して以下のような感じだったり。
> 今週ですと、火曜か金曜なら大丈夫です。 こちらは火曜のみOKです。 では、火曜の19時でどうでしょうか?
でも、最近こういう引用の仕方もすごく減った。
1行引用というか個別引用というのか、そういうのはほとんどなくて、引用せずに新規に文を起こして、その下に全文引用がくっついてる、というのが多い。
これの変形版で、とあるバンド内連絡メールでは、引用符を付けない、という方法をとってる。
引用符というのは、行頭につく「>」の記号。
これを無くしてしまう。
私も火曜日ならOKです。 ------------------------- ユウゴ wrote: ------------------------- 火曜を希望します。 ------------------------- Yamada wrote: ------------------------- 今週ですと、火曜か金曜なら大丈夫です。
これはおそらく、メールのやり取りが増え、引用が深くなるにつれ、行頭の引用符が増えすぎて見にくくなるから、だと思う。
そして、このやり方、最近全然関係のない他のところでも見かけた。
ほほう。
これ、理由は分かるし気持ちも分かるのだけど、でもなんか、もっと別のやり方がないかなあと思う。
現時点での話じゃなくて、今後のメールソフトや仕組みの方で。
…と考えると、Google Wave(というGoogleが開発中の「新しいコミュニケーションの仕組み」)に行き着く。
なるほどなー。
引用符と言えば。
例えば、複数の人数でやり取りしてるメールの中で、さらに複数の議題についてやり取りしてる際に、誰宛に返信してるかを指し示す際に、
ユウゴさん> こちらは火曜日でOKです。 山田さん> 頼まれていた資料、本日お送りいたしました。 スズキさん> その方法で進めてください。
という記述の仕方があって、ちょっとびっくりした。
この「>」は、どういうイメージだろう。
以下なら分かる。
> ユウゴさん こちらは火曜日でOKです。 > 山田さん 頼まれていた資料、本日お送りいたしました。 > スズキさん その方法で進めてください。
これのアタシの中でのイメージは、
(私) > ユウゴさん こちらは火曜日でOKです。 (私) > 山田さん 頼まれていた資料、本日お送りいたしました。 (私) > スズキさん その方法で進めてください。
というもの。
実はこの
ユウゴさん> こちらは火曜日でOKです。
という表現方法、急にあちこちで見かけるようになって。
メールもそうなんだけど、他にmixiのコメント欄等での返信とか。
当然、この表現方法を使ってる人は、この書き方がなんとなくしっくりきたんだと思う。
その感覚がアタシには分からないので、新鮮。
以上、ここんとこアタシが気がついたメール記述に関するあれこれでした。
別にどの記述方法がいいとか悪いとかってことではなく。
本当は、全てにきちんと理由をつけて、「こうすべき」「こうすべきではない」って書けそうな感じだけど、それよりいろんな人がその人なりに何かしら考えて、なんだか(アタシにとっては)思いもよらないルールでやってくるのが面白い。
メールって、欧米と日本の文化の違い、パソコンによる電子メールコミュニケーション創成期からの学術的だったり技術的だったりなメールのやり取り、各種メーリングリストでのマナーや礼儀、チャット文化でのさまざまな記法、昔のメールソフトと今のメールソフトの違い、プライベートなメールとビジネスメールとの違い、そして携帯電話文化圏でのリアルタイムメールのやり取りや携帯電話のUIによるあれこれ、が全部ぐっちゃぐっちゃになってるのよね。
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