こらない

2008-12-10(水)

デジタルビデオカメラ比較 2008年冬

こらない - デジタルビデオカメラのことを調べる前の段階のまとめのつづき。

前回分かったのは、

  1. 今年2008年になって、各メーカからAVCHDという規格による、フルHD(1920×1080画素)撮影が可能なモデルが揃った。
  2. バッテリを使って撮影しようとすると、結構厳しい(バッテリが保たない)。
  3. 撮影した素材をそのまま保存するには、たぶんブルーレイとか必要。

ってくらいかしら。

とりあえず、各社の最新モデルの仕様を並べてみる。

メーカ Panasonic SONY ビクター Canon
モデル HDC-HS100 HDR-CX12 HDR-SR12/SR11 Everio GZ-HD40/GZ-HD30 iVIS HG21/HF11
発売日          
Amazon

2008-12-09 81,500 82,800 SR-12: 92,399 HD40: 83,789
HD30: 76,775
HG21: 96,800
HF11: 89,880
記録 HDD: 60GB
SDカード
SDHCカード
メモリースティック HDD: 120GB(SR12)
HDD: 60GB(SR11)
メモリースティック
HDD: 120GB
マイクロSDカード
マイクロSDHCカード
HDD: 120GB(HG21)
内蔵メモリ: 32GB(HF11)
SDカード
SDHCカード
動画 MPEG-4 AVC/H.264 HD画質: MPEG4 AVC/H.264
SD画質: MPEG2
MPEG-4 AVC/H.264
(ハイプロファイル対応)
音声/マイク ドルビーAC3/5.1ch(内蔵マイク)2ch(外部マイク) ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタル2ch(ズームマイク連動) AVCHD: Dolby Digital(AC3)2ch
SD時: MPEG1 Audio Layer2 2ch
Dolby Digital 2ch/48kHz
ステレオマイク(エレクトレットコンデンサーマイク使用)
映像素子 1/6 型MOS 固体撮像素子
総画素61万×3
1/3.13型クリアビッドCMOSセンサー
566万画素
1/3型 CMOSセンサー 268万画素 1/3.2型 CMOSセンサー(全画素読み出し)約331万画素
有効画素 52万×3(ワイド) 381万画素(16:9時)
286万画素(4:3時)
135万画素 207万画素
ズーム 光学12倍
42.1〜505mm(ワイド)
デジタル30倍
スーパーデジタル120倍
光学12倍(デジタル150倍)
40〜480mm(16:9時)
49〜588mm(4:3時)
光学10倍(デジタル最大200倍)
50〜500mm
光学12倍、デジタル併用40倍/200倍
42.9〜514.8mm
F値 F1.8〜2.8 F1.8〜3.1 F1.8〜2.2 F1.8〜3.0
フィルター径 37mm 43.0 mm(0.75mmピッチ) 37mm
レンズカバー   自動    
起動時間       0.6秒  
液晶モニタ 2.7型ワイド約30万画素 2.7型(16:9)/21.1万ドット 3.2型(16:9)/92.1万ドット 16:9ワイド/2.8型(20.7万画素) 2.7型ワイドカラー液晶(約21.1万ドット)
ファインダ 0.44型ワイド約18.3万画素 なし 0.27型(16:9)/12.3万ドット   0.27型ワイドカラー液晶(約12.3万ドット)
手ブレ補正 光学式 電子式 光学式(レンズシフト方式)
照度 標準1400ルクス
最低2ルクス
最低5ルクス 最低7ルクス 最低3ルクス
幅×高×奥行 74×76×138mm 69×67×131mm 83×76×138mm HD40: 73mm×68mm×140mm
HD30: 71mm×73mm×140mm
80×77×139mm
HF11: 73×64×129mm
質量 約420g 約370g SR11:約560g
SR12:約570g
HD40: 約455g
HD30: 約440g
約490g
HF11: 約380g
使用時質量 約482g 約450g SR11: 約640g
SR12: 約650g
HD40: 約540g
HD30: 約525g
約540g
HF11: 約430g
標準バッテリ液晶ON HDD 約1時間5分
SD 約1時間10分
約50分 約40分 約45分 50〜60分
HD画質 HA()2:00
HG()2:40
HX()4:00
FH(16Mbps)1:50
HQ(9Mbps)3:50
SP(7Mbps)4:40
LP(5Mbps)5:55
XP(17Mbps)2:00
SP(12Mbps)3:00
EP(5Mbps)6:40
MXP(24Mbps)1:25
FXP(17Mbps)2:05
XP(12Mbps)2:50
SP(7Mbps)4:45
LP(5Mbps)6:05
SD画質   HQ(9Mbps)3:50
SP(6Mbps)5:40
LP(3Mbps)10:55
MPEG2モード
FHD(26.6Mbps)
 
HDMI出力 あり v.1.3.x.v.Color対応 あり
映像出力 コンポーネント/D端子 コンポーネント/S端子 コンポーネント/AVミニ AVミニ/特殊D端子
USB USB2.0(SDカードは入出力対応、HDDマスストレージは出力のみ対応) USB2.0(ハンディカムステーションに付属) USB2.0(本体とハンディカムステーションに付属) USB2.0 USB2.0
ヘッドフォン出力 AV ミニジャック兼用 なし ステレオミニ あり ステレオミニ/AVミニ兼用
マイク入力 ステレオミニ(プラグインパワー対応) なし ステレオミニ プラグインパワー対応 ステレオミニ
その他       LEDライト
i.Link出力(付属ドックから)
 

※「HD画質」の項目は、各メーカでのモードの名称と、平均ビットレートと、16GBに保存できる時間。

まず、記録メディアの違い。
ハードディスクは要るのか要らないのか、というのがひとつ。
他はSDカードが主流だけど、ソニーはメモリースティック。
それから、ビクターは、マイクロSDカード(SDカードの1/4サイズのやつ)。
今、Amazonで検索したら、SDカード16GBが3,000円台、マイクロSDカード16GBは6,000円台でした。
メモリースティックの16GBは、1万円台。
あら。

パナソニックとソニーは、内蔵マイクにて5.1チャンネル録音が可能みたい。
どうなんでしょう、5.1ch。
分かんない。

次に映像素子。
CCDとかCMOSとか。
なんかみんなCMOSみたい。
へー。

1920×1080画素=約207万画素なので、単純計算ではそれ以上の有効画素数があればOK。
およ、ビクターのは有効画素が135万画素だ。
で、207万画素以上の画素の素子を使ってる場合、

  • 「多くの画素からデジタル計算をしてキレイな画を作るので有利」と取るか、
  • 「センサー全体の大きさは変わらないのに、画素数だけ増やすということは、1つセルのサイズが小さくなって、その分受け取れる光の量も減ってしまい、不利」と取る

のかは自由、というかアタシには分からない。

じゃあその「センサー全体」の大きさは、というと、パナソニック以外はだいたい1/3型。
パナソニックは、これが1/6と小さいのだけど、そもそも画素数も61万と小さくて、その代わり3つ付いてる。
これも、どう判断すればいいのか分かんない。

ただ、DVテープ時代、いろんな人から「家庭用ビデオカメラ」で撮影したDVテープを借りてパソコンで編集したけど、その中ではパナソニックの「3CCD」のものがいちばんキレイだった。

F値を見ると、ビクターのやつだけレンズが大きいこともあって、明るい。

手ぶれ補正は、ビクターのやつだけが電子式で、他は光学式。
これも、どうなんでしょうねえ。

それから、懸念していたバッテリの保ちだけど、どれも標準バッテリだと1時間と保たないのね。
で、2〜3時間保たせようとすると、「大容量バッテリ」より上の「巨大バッテリ」みたいなのが必要な場合が多い。
ふむー。

上記の表をざっと見る限り、パナソニックのやつがバランスがいいのかなー、と思ったのだけど、パナソニックのやつはハイビジョンでしか撮影できない。
スタンダード(今のDVDくらいの画質?)な撮影モードがなさそう。
それはいいのか。
いいのかなあ。

そもそも、アタシが関係しているアーティストの方々の中に、あるいはそのファンの人たちの中に、フルハイビジョンテレビだのブルーレイレコーダだのを持ってる人っているのか?
や、そりゃいるだろうけど。
でも、今、何か販売用の映像を作るとして、当面はDVDでしか販売しないよなあ。

とすると、「キレイな映像のDVD」が作れれば充分じゃないか。
だとしたら、中古でプロ用機材を入手するのが良さそうな気も。
とは言うものの、今さら、なあ。

いっそ、SANYOのXactiとかの方が手軽で便利なのかもなあ。

Xacti DMX-HD1010

Amazonで59,800円。
300fps(1秒間に300コマ)の高速撮影(スローモーションムービー)とかできて楽しそうだし。
動画撮影中に静止画も撮れるし。
小さいし。
フルHDだし。

あと、パナソニックの1モデル前の「3CCD」のやつはどうだったんだろ。
それの評判が悪くなくて、今でも入手可能なら、選択肢に入るかなあ。
その場合、新旧モデルも並べて比較表を作らないと、意外な落とし穴がありそう、か。

以上、各メーカのページにある仕様表から、数字だけを拾ってみた。
今のところ、口コミ等のページは全然見てない。
公式ページの情報だと「できること」は書いてあっても「できないこと」は書いてなくて、書いてないことには気付きにくいので、あとで口コミ系のページを見て「えー、そんなことができないなんて!」という発見もあるかも。

別売バッテリの値段とかも一緒にまとめたかったけど、ここまでまとめるだけで2日間もかかって疲れたので、とりあえずこの状態でアップ。

以下、各モデルの仕様ページ

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