たまの10周年の約束ライブ2days@吉祥寺スターパインズカフェにイッテキマシタ。
10年前のファンクラブツアーで壱岐へ行った際に、参加者へのお土産として「缶詰」が渡されたらしく。
「10年以内に開けてくださいね」ということで、開けてみるとそこには「10年後のライブチケット」。
当然その頃は、10年後にたまが解散している(実際は5年後に解散)なんてことは予想しておらず。
けど、約束は約束だし、ということで、そのライブが今回開催されることに。
ライブを行なうとなると、リハーサルをしなくちゃいけない。
ならばせっかくなので、もう1日増やして、「約束してない」お客さんにも見てもらおうか、というのが今回の2days。
しかしそのチケットはチケットぴあにて瞬時(4〜5分?)で売り切れ、追加公演を望む声も大きかったことから、さらに1ステージ増やし、金曜/土曜で計3ステージの復活と相成りましたもよう。
今回のプチ復活にあたり、10回以上もリハーサルが行なわれたらしい。
これにちょっと驚いた。
たまはライブバンドで、5年前に解散するまでの約20年間、毎月のようにライブを続けていた。
そして、当時から、解散後の今に至るまで、メンバはそれぞれソロライブも続けている。
つまり、多くの曲は今でも演奏され続けている。
だから、どの曲もさらりと「おさらい」すれば、すぐにでも演奏できると想像してたの。
けど、もう、全然違ったみたい。
柳原さん脱退後のたまのライブは、キーボードサポートを迎えてライブを行なっていたのだけど、それなしで3人のオリジナルメンバのみで演奏するときの名義が、しょぼたま。
スタンスとしては、「3人しかいないから、音もスカスカで、しょぼいですよー」ということ。
けどしかし、今回改めて見てみて、しょぼくない。
いや確かにしょぼいんだけど、しょぼい中で完成してるというか。
や、その、完成とかそういうことじゃなくって。
もうやっぱり、3人が揃って、一緒に演奏してるっていう。
1人が歌って2人がふざけてとか、1人が歌って2人が重ねてとか。
ライブ中、しきりに「もう、じじぃですから」「亡霊みたいなものです」「なにせ解散中ですから」と言ってたように(?)、キメのシンバルを打ち漏らして自分でも驚き顔の石川さんや、「ジャーン!」と違うコードを弾き鳴らし「うぎゃあ」な知久さん、なんていう、解散前を考えると珍しい現象も起こったりして、でもそのたびにお互いチラリを顔を合わせて「(やっちまいましたな、だんな・笑)」と、さらに演奏がヒートアップするなんてのは、ほら、やっぱりライブでしか味わえない。
会場には、最近のそれぞれのソロライブでもよく見かけるおなじみのお客さん、これを機にきっと遠くから上京してきたであろう往年のたまファン、あるいはたまを「伝説!」「神!」と捉えている人々、さらには「アイドル」的に見ている人々…と、いろいろな目線が集まっていたのだけど、結局ライブも後半となると、その差も小さくなり、それぞれの顔が「ああ、これが見れて良かった、うれしい、楽しい」と。
ほんとに。
そう。
たまにしろ、パスカルズにしろ、少年王者舘にしろ、褒めようとするとするりと逃げていくし、かといって「もう、おばかさんな人たち」というにはなんかやっぱりすごいなーと思うし、なかなか言葉では言い表せないと思うのだけど、とにかく「ああ、好きで良かった」ということです。
ああ、好きでよかった。
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