ひと通りあれこれのドラマ(の第1回放送)を見てから何か書こうと思ったのだけど、とりいそぎ「あしたの、喜多善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜」のことを。
ドラマは何でも教えてくれる: あしたの、喜多善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜によると、このドラマは、
死を決意した男が大事件に巻き込まれながら
再生していくまでの11日間を描くヒューマンサスペンス。
主演は小日向文世、
松田龍平、小西真奈美、栗山千明、要潤、生瀬勝久などが共演する。
というもので、島田雅彦の「自由死刑」が原案とのこと。
上記ページでは、
視聴率が取れるかどうかは別にして、
クオリティーは高い作品になるような気がする。
少なくともそこを目指している感じがいい。
と結んでいる。
で、初回放送を見たのだけど、すごく面白かった。
→あしたの、喜多善男(公式ページ)
「喜びが多い善人な男」という名前を持つ主人公、喜多善男(小日向文世)。
冴えないサラリーマン風だけど、今のところ職業は不明。
そして、11日後に死ぬ、と決めている。
理由は、それほど詳しくは語られていないけど、不幸が続いていて、「僕は世界に必要とされていない」といった感じ。
昔、入院した際に世話になった小西真奈美と結婚。
しかし、離婚(これも理由はまだ分からず)。
その小西真奈美は、その後再婚し、しかしその再婚相手は最近死亡したもよう(このあたりも、まだその事実のみしか分からない)。
その死亡により、小西真奈美の元には10億もの大金が入るようなのだけど、その死に疑いがあるのか、保険調査員の生瀬勝久が動いている。
その小西真奈美は、精神科のもとでカウンセリングを受けていて、カウンセラー役は岩松了。
ひょんなことから偶然に喜多善男と関わることになったチンピラ風(キャバレーのスカウトマンらしい)の松田龍平は、「死ぬ前に、してえこと、ないの?」とあれこれと喜多に世話を焼く。
「アイドルの宵町しのぶに会いたい」という喜多の願いを叶えたり。
…といった感じで、始めのうちは「残り11日間」を描くドタバタヒューマンドラマだと思って「これ、最後どう終わらすのかなあ、最後に『やっぱり生きることにした』でもつまんないし、やっぱり死んじゃうのもあれだし…」とか思っていたのだけど、後半、やたらとたくさんの伏線らしきものや謎や裏が出てきて、なんだかサスペンスな雰囲気。
落ち目のアイドル宵町しのぶ(吉高由里子)も含めて、俳優陣は全員グッド。
喜多善男が部屋の中でひとりになったシーンで、「心の中のもうひとりの自分」といった感じで、もうひとり喜多善男が出てきたのだけど(合成で喜多善男が2人出てくる)、すごく怖かったなあ。
脚本は飯田譲治。
「NIGHT HEAD」(見てない)、「沙粧妙子」(見てない)、「ギフト」(最終回だけ見逃して、未だにその最終回を見てない)などのドラマや、『らせん』『アナザヘヴン』『ドラゴンヘッド』といった映画の監督・脚本を担当しているみたい。
→飯田譲治 - Wikipedia
第2話放送の前に、第1話の再放送があったりしたら、ご覧あれ。
第1話のあらすじは、公式ページ内の「ストーリー」のバックナンバーにもありました。
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