こらない

2007年に足を運んだイベントを、とりあえず書き出してみた。
→2007

ワツニュ（という以前運営していたページ）時代は、その年に更新した分の過去ログを辿れば総数が分かったのだけど、最近はあんまし「イッテキマシタ」って書いてないので、上記で全部網羅できてるかどうか分かんない…。
とりあえず、blocの過去ログと、デジカメ写真のリストから辿れるものは全部書き出してみた。

これを数えると、今年足を運んだイベント数は、100本は優に超えたもよう。
ここ2〜3年は80本くらいにとどまっていたのだけど、今年は多かったみたい。
というか、12月は、ほとんど毎日何かを見てたなあ。

ちなみにこの「100本」は、ライブ、芝居、展覧会、映画館を全て含んだ数。
KUDAN Project『美藝公』や少年王者舘『シフォン』なんかは複数回見てるのだけど、それらを1回と数えても、100は越えるみたい。
それらをそれぞれ見た回数分で数えると、110〜120本くらいになるのか。
ということは、今年は過去最高のイベント参加数ということだ。
ひー。

そんなにあれこれ見たにも関わらず、今年残念だったのは、「初めて」のアーティストと出会えなかったこと。
初めて見たものはいろいろとあったと思うのだけど、「うおおおー、こんなに面白いものをこれまで知らなかったなんてー！」というものに出会えなかった。
シベリア少女鉄道、野鳩、「水中、それは苦しい」、ふちがみとふなと…と、毎年何かしら1つは新しいものに出会っていたのだけど。

今年、単独でいちばんたくさん見たのは、おそらくパスカルズ。
その中でも、7月30日の吉祥寺スターパインズカフェのライブがすごかった、ってのを覚えてる。
2006年のヨーロッパツアーの様子をまとめた映像を流した日。
→パスカルズ初2daysライブ - こらない

この日のライブ、すごく良かった。
ものすごく良かった。
鳥肌がたつこと数回、涙腺がうるむこと数回。
年に1〜2度、こういう「なんだかよく分からないパワー」に包まれたライブを体験したりしなかったりするのだけど、この日のライブがまさにそれだった。

というわけで、2007年のナンバーワンイベントは、このライブ、ということにしよう。

もいっこ挙げるとしたら、やっぱり『市電うどん』だなあ。
石丸だいこさんを中心に据えて寺十吾さんが演出したダンス公演。
横浜の仮設コンテナ劇場での3日間だけの上演。
ダンス公演というか、ダンスと芝居の中間。
歌もあったから、ミュージカルとも言えるのか？
というか、そんなジャンルやカテゴリはどうでもいい。
きれいだったなあ。

あとはもう、選べないや。
糸あやつり人形の『平太郎化物日記』は、もしこのまま再演されることがなければ、伝説と呼ばれたりするんじゃないか、という面白さだったし、『くだんの件』『真夜中の弥次さん喜多さん』と傑作が続いたあとのKUDAN Project『美藝公』もすごかったし、「途中から始まって、始まる前に終わるいつもの話」という劇中に繰り返される台詞の通りの構造に驚いた少年王者舘『シフォン』も傑作だった。

おっと、芝居ばっかりだ。

音楽ライブもあれこれ行ったわけだけど、今、あんまり音楽とかライブハウスとかが身近じゃない人を「奥さん、面白いもんありまっせ」と誘うとしたら、いちばんは、仙波清彦＆カルガモーズかな。
和洋アジアを問わないさまざまな打楽器隊20人近くが、なんだか訳の分からないリズムを次々と繰り出してきて、すごく面白い。

そんなわけで、2007年もたくさんの素敵なイベントに出会えて楽しかった。
2008年は、どんな面白いものに出会えるかな。