こらない

2007-12-24(月)

掃除機

全然同感を得られない話 - こらないで、

それでは次回、「新しもの好きだけど、買ったからには使い倒すのでちっとも新しいものを買ってない話」でお会いしましょう。

って書いた話に続くかも知れないかも知れない話。

新しい掃除機が欲しいな、と少し思う。
けど、掃除機に関しては、『愉しい非電化 / 藤村靖之』を読んでから、「そもそも掃除機って、必要ないんじゃない?」ってのも強くある。

机の上に小さい紙片があるとして、これを息でふっと吹き飛ばすのは簡単だけど、吸い込むのはすごくたいへん。
そういう仕組みでゴミを移動させようとしてるのが掃除機なわけで、なんか5くらいのことを実現するのに、1,000くらいのエネルギーを使ってるようなイメージ、と。
絨毯なんかの場合は分かるけど、畳やフローリングの場合が、ホウキで掃けばいいんじゃないの? というのがその内容。

『愉しい非電化—エコライフ&スローライフのための』 - こらない(2006-11-10)
待機電力 - こらない(2006-11-17)
『愉しい非電化 / 藤村靖之』 - こらない(2007-02-20)

だからもう掃除機はどうでもいいんだけど、気になるじゃない、ダイソン。
や、ダイソンの話はもう少しおいておいて。

たまに家電売り場で掃除機を眺めると、どれもこれもデザインが酷い。
そもそもが納まりが悪くてどうにもまとめようのない機械なのかも知れないけど、だからこそどんなデザインのものが出てくるか楽しみ
けど「なるほど! そうきたか!」って掃除機にはなかなか出会えない。
そういう本当の意味でのデザインも酷いのだけど、色やら質感やらのビジュアル面を見ても、やっぱり酷い。

で、ダイソンもやっぱりそう思う。
他の何とも調和しそうにない。
や、別に調和しなくてもいいけど、やっぱり好きじゃない。

そもそもダイソンの掃除機、ほんとに素晴らしいのかな? と思うわけだけど、過去に20以上の掃除機を買ったという森博嗣氏のMORI LOG ACADEMYを読むと、ハンディタイプに関してあれこれの記述が。

MORI LOG ACADEMY: 形骸化と掃除機

コーヒーメーカと見紛うばかりのダイソンのハンディ・タイプは、これから使うところ。バッテリィが2つ入っていた。インパクト・ドライバみたいだ。おそらく、イギリス人にとって、掃除機は工具の一種なのだろう。僕もそう認識している。

MORI LOG ACADEMY: キッチンの工事

ダイソンのハンディタイプだが、まあまあである。バッテリィがそんなに長時間もたないから2つ付いてきたようだ。ダイソンの普通タイプを使ったことがないというユーザが、初めてこれを使っても楽しめないかもしれない(と書くことは容易く、また意味はないが)。

MORI LOG ACADEMY: 食べものについて話しましょうか

スバル氏が、ダイソンのハンディタイプを気に入っていて、各部屋に1台ずつ常備しよう、と言い出している。子供たちのところへも送ろう、もっとみんなに送ってあげよう、などと言いだしている。僕が推薦したもので、ここまで彼女に好評だったものはあまりない。

というわけで、森氏の妻であるスバル氏がすごく気に入っている様子。

そして、スラッシュドット ジャパン | あなたが今年買って失敗した製品、サービスは何ですか?へ。
今年買って失敗した製品、の中にこのハンディタイプが出てくる。

吸引力が変わらない→元々大した吸引力ではないので、
変わってもらっては使い物にならない、変わらなくてもだが。
激安の殿堂で売っている安物掃除機のほうが、よっぽど吸い込みます。
と、言うか吸引力の落ちた安物掃除機以下の吸引力です。

その後のコメントによると、サイクロン方式の掃除機(報道発表資料)_国民生活センターに、以下の記述がある、と。

・サイクロン方式やダイレクト集じん式は紙パック方式に比べて吸込力の低下が早いものが多かった。また、サイクロン方式は掃除性能が他の方式に比べ低めの銘柄が多かった
・ごみをかなり吸ったあとは、ほとんどの銘柄で掃除性能の低下が見られた。また、板床上の小麦粉をきれいに吸い込めない銘柄があった
・回転ブラシの安全対策がされていない銘柄があった他、フィルターを水洗いする銘柄は乾燥までに時間がかかるため、残った水分がモーターに吸い込まれる可能性があった
・使用時に発生する騒音が78dBとかなり大きな銘柄があった
・吸込仕事率はどの銘柄も、表示値に対する許容範囲(−10%以内)に満たなかった
・サイクロン方式の掃除機は手入れに手間がかかり、集塵容量が紙パック方式に比べて少なかった

いやまあ、これがダイソンの掃除機を指しているのかは分からないけど。

で、最初の「使い倒す」に話を戻すのだけど、現在うちが現役で使ってる掃除機は、たぶん30年くらい前のナショナルのもの。

flickr=2132050357

実家で使っていたものを貰い受けて、そのまま使ってる。
幼少のアタシが、「絶対これがいい」と進言して、これを買うことになったそうな。
覚えてないけど。

吸引力も充分で、普通に使える。
あー、確かに排気は酷いかもね。

先に挙げた『愉しい非電化 / 藤村靖之』という本に、手動掃除機の仕組みと作り方が載っているのだけど、それを作ってみようかな。
ホウキでの掃除って、それ自体はラクなのだけど、チリトリでゴミをすくうのが面倒なのよね。

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  • update: 2012-11-07

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