シベリア少女鉄道 vol.16「残酷な神が支配する」@吉祥寺シアターにイッテキマシタ(2006-07-11)。
当日券にて、ステージそでぎわのちょっと見にくい席へ。
けど、高い位置から俯瞰する形の観劇となり、それはそれで良かった。
上から見てたら、■が■ったけど。
ネタバレありで書こうと思ったら、これから大阪公演なのですね。
いけねえいけねえ、…と思ったけど、公演名で検索すると、みんなネタバレかどうかなんか関係なく、見事にまるごと感想書いてますね。
まあー。
今回は、舞台セットがまるごと回り舞台。
120度ずつ、3セットが組まれていて、シーンによって舞台がぐるりと回転。
上手(かみて)と下手(しもて)に(あと上のところにも)、「のちほどプロジェクタで映しますよ」に見える、のっぺりスペースが設けられている。
回転舞台上に配置された3つのセットは、ストーリー上、それぞれ隣り同士にあるわけではなく、全然別のところであるもよう。
つまり、Aのセットの扉の表面と、Bのセットの扉の裏面は、物理的には裏表だけど、物語上は別の次元のもの。
なーんでまたそんな面倒そうなシーン(場所)設定にしたんだろう。
ふつうに、Aの部屋の扉をあけたらBの部屋に続くようにすれば、いろんな面でスムーズそうなのに…。
以上で感想を終わります。
今回、わざわざ「残酷な神が支配する」なんて公演名になってるけど、ほんとの「残酷な神」って土屋さんじゃないですかー!
そういえば。
アタシが初めて見たシベ少の芝居は『耳をすませば』で、どんな芝居なのか何も知らなかっただけどに、最後の1/4を見た時に、涙を流して笑い転げて感動した。
その後、今に至るまで、基本的にやはり「壮大な前振りと大仕掛けのオチ」って感じで楽しんできたのだけど、今回の「残酷な神が支配する」で初めて、こう、なにかコトバにならない、なんか、ちょっと、いい感じのあれ、があった。
なんていうのかな、これまでは「こういう前振りがあって、こういうオチだった」って説明したらそれで終わり、それ以上でもそれ以下でもない(それ以上でもそれ以下であってもいけないのだ)みたいな感じだったのだけど、今回初めて「それ以上の(もしくはそれ以外の)ナニカ」を感じたのでした。
「シベ少、このまま突き進んでいって大丈夫か?」ってのは、いろんな人がずーっと抱いている危惧(ネタ切れになるんじゃない?という)だと思うのだけど、ネタ切れになるどころか、新たなもうひとつの「味」というか「(まだ形になってない)シベ少らしさ」みたいなものが重なってくるのかも知れない、と今後への期待がふくらみました。
やー、「今回初めて感じた」って書いたけど、実はずーっと感じていた「イトオシサ」みたいなものが、何か形を持って表へ出てきたのかも知れない。
あー、違う言い方を思いついた。
あれですよ、シベ少をシベ少たらしめているところの「壮大な前振りと…」の部分を全部取っ払ってしまってもなおシベ少だったりするようになったら、それはすごいんじゃないかと。
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