こらない

2006-06-29(木)

ダイアログ・イン・ザ・ダーク2006東京

知らぬ間に「ダイアログ・イン・ザ・ダーク2006東京」の開催が決定していた上、予約も開始されていました。
Dialog in the Dark Japan

ダイアログ・イン・ザ・ダーク、直訳すれば「暗闇の中での対話」かな。

説明の仕方はいろいろあって、まじめに語ることもできると思うのだけど、そんなことはさておき、とにかくこのイベントはかなり面白いのです。

何をするのか、というのはとてもシンプルで、「完全に真っ暗にした会場の中を、歩く」、それだけ。

具体的には、参加者は「白い杖」を渡され、参加者8名くらい+スタッフ1名で会場に入り、スタッフに先導してもらいながら会場の中を歩きます。
5分や10分じゃなく、1時間近くなので、かなり長い間、暗闇にいることになります(今回のは1時間半って書いてありますね)。
会場内は、「街っぽいところ」とか「森っぽいところ」などの生活環境がシミュレートされています、たぶん(何せ見えないので確認はできない)。

ほんとにただそれだけなんだけど、なんかね、いろんなことにびっくりしたりします。
「あー、目が見えないって、こういうことなんだー」っていうびっくりじゃなくて、普段「目アキ」として生活している自分が、完全に視覚を奪われた状態に長く身を置くことによって起こる、自分の身体や感覚の変化、にびっくり。

アタシは、やたらハイになってました。
友人は、「恋に落ちそうになった」と言ってました。
アタシと一緒に参加した女性(知らない人)は、怖くてぶるぶる震えてました。

ちなみに、以前アタシが参加した際のスタッフ(アテンドと呼ばれる)は、全盲の方でした。
ページを確認すると、ざっと見た限り「視覚障害者」とは書いてないので、そう限っているわけじゃないのかも知れません。

その時のグループによるのかも知れないけど、例えば、参加者全員が手をつないで進む、という形ではなかったです(別につないでてもいいと思うけど)。
そうなるとね、目アキのアタシ(たち)にしてみたら、声を出してない人は、いないのと同じなのね。
そんな状態でどんどん奥へ(奥へ?)進んでいく。
置いてけぼりになっちゃう人とかいないんだろか。
その全盲のスタッフに訊いてみた。

「全員揃ってるかどうか、分かるんですか?」
「7〜8人くらいまでだったら、分かりますよ」

きっと、全然違う世界を見てるんだろうなあ(あ、見えないのか)。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はすでに日本でも(世界中で開催されている)何度か行なわれていて、ルールとか内容とかもしかしたら上に書いたものと違ってきているかも知れませんが、基本は同じでしょう。
未体験の方は、ぜひいちど。

例年、結構あっという間に予約が埋まります。
興味のある人は、さっそく予約してしまうことをおすすめします。

あ、参加費が結構安くなりましたね。
アタシはいつ行こうかしら。

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