だいぶ前に『震える岩—霊験お初捕物控 / 宮部みゆき』(講談社文庫)読了。
不思議な力を持つお初と、優男(やさおとこ)古沢右京之介が深川で起こった謎を追う時代もの。
知らないうちに赤穂浪士討ち入りの話になっていて、飽きずに最後までずずずいーっと。
南町奉行の根岸肥前守の『耳袋』も出てきて、にんまり。
面白かったー。
同じく宮部みゆきさんの江戸深川もの『ぼんくら』の上下巻も読了。
短編1話完結のシリーズものかと思ったら、どんどん話がつながっていって、そっかそもそも上下巻だし、と。
長屋が舞台で、主人公の「ぼんくら」な同心の平四郎、事件後にやってくる差配人の佐吉、誰もが振り返る美少年の弓之助、なんでも諳(そら)んじて覚えている通称おでこ、とにぎやか。
そもそも、同心だの差配人だのって言葉に不慣れなまま読み始めたのに、読み終わる頃にはそういう単語にいちいち引っかからずに読めるようになっていて、有り難えこってす。
こう、なんかね、いっこいっこの描写が入るたびに、そんなこんなが目の前に現れてきて、自分のそんな長屋にいるような気分。
やー、面白かった。
今日読み始めたのは『亡国のイージス / 福井晴敏』(講談社文庫)。
1ページ目をはらりと開いたら、「主な登場人物」のページで、「艦長 二等海佐 49歳」とか「第一分隊砲雷科一等海士 21歳」といった肩書きがずらーっと数十人並んでいて、ちょっとめまい。
ちゃんと読み進められるだろうか、と不安になったけど、とりあえず冒頭は興味を失わず読み進み中。
本のタイトル自体はよく聞く気がするのできっと著名な作品だと思うのだけど、何の話なのか全然知らない。
何が起こるんだろう。
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