こらない

2005-01-19(水)

腰痛とサーノ博士とTMS理論

先日、古くからの友人が腰痛で倒れ起き上がれない状態になり、倒れついでにいろいろと調べているうちに行き当たった本について教えてくれた。
サーノ博士という人が書いた、独自の腰痛治療理論の本らしい。
これがたいそう興味深い。

「なに? なんて書いてあるの?」
「すんごく簡単に言っちゃうと、『腰痛は気のせい』だって」
「おおー、それはすごいね。長年腰痛に苦しんでる人は怒るよね。何者なの?その人は」
「ずっと腰痛を研究してた人みたいよ。で、どんなに科学的に研究しても原因が分からなくて、それで辿り着いたのがそこだったと」
「へー。例えばさ、アタシが理解してる範囲でいうと、例えば椎間板ヘルニアってのは、軟骨がつぶされてはみ出て、それが神経に触って痛かったり麻痺したり、って言うよね? つまり外科的な原因だと」
「そうそう。レントゲン撮ってね。でもね、そういう“椎間板ヘルニア”な状態でまるっきり平気な人だってたくさんいるんだって」
「あー、なるほど。神経を圧迫しまくってても大丈夫な人だってたくさんいるわけだ。確かにいそうだ」

で、サーノ博士はそこからさらに研究を続け、TMS理論なるものに辿り着く。
それがどんなものかは、自分で本を読んでみたいので詳しくは訊かないことにした。

「でね、アメリカのテレビでそのTMS理論の番組を放映したんだって」
「ふんふん」
「そしたら、その番組を見ただけで慢性の腰痛が治ったって人が続出して」
「は?」
「読書療法ってのもあってさ」
「読むだけで腰痛が治る?」
「そうそう」

まだ本の方を読んでいないのでよく分かっていないけど、「気のせい」ということはつまり「心に原因がある」ということ。
心身医療の分野の話になるんだろうか。
つまり腰痛も、不定愁訴のひとつってことか。
医者に行くと「ストレスです」って言われるやつ(「ストレスです」ってのは何も言ってないに等しい)。
子ども(だけじゃないけど)が学校に行きたくなくて、ほんとに発熱するようなものってことだろうか。

ただ、Amazonのレビューによると、「著者は、一貫して、自分が精神分析の専門家ではないというスタンスに立っていて、分からないことは分からないと言っている」とのこと。

ちょこちょこといくつかのページを見てみたところ、

  1. 『腰痛は〈怒り〉である / 長谷川厚史』
  2. 『サーノ博士のヒーリング・バックペイン / ジョン・E・サーノ』
  3. 『心はなぜ腰痛を選ぶのか / ジョン・E・サーノ』

の順に読むと良さそうです。
長谷川厚史さんという方は上記2冊のサーノ博士の本の日本語版で監修を努めている方のようです。
これに関するページもありました。

『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』を監訳して(長谷川厚史)
http://www.tms-japan.org/doc/TMS_02.htm

さっそく注文してみました。
読むの楽しみ。

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