ビデオに撮っておいたNHKの『井上陽水 空想ハイウェイ』を見る。
井上陽水が30年前に一緒にツアーをしたりしていたという、三上寛、友部正人、小室等、高田渡、加川良との沖縄のリゾートホテルでの「同窓会」。
番組の構成は、このホテルの中やあるいは浜辺でのギター弾き語りをひとり1曲(ちゃんと1曲)、陽水が各部屋をたずねての1対1の対談、そして6人集まっての食事、その後の談笑、といったもので1時間半。
気い遣いの加川さんが「あいつ(三上寛)のおかげで番組ブチ壊しじゃ」と漏らしていたのが何度も挟み込まれていたのは番組制作者の思惑通りに行かなかったところが多かったのかな、とも思いますが、6人が集まっての食事で幾度も話題が途切れて会話がなくなってしまうといったリアルな部分も含めて、充実した丁寧な番組だなあという印象。
井上陽水から他の5人を見た時に、決定的に差を感じてしまうのがどうやら「自分は中津川フォークジャンボリーに出ていない」ということらしく、何度か「自分は出てないんだよ」「出てる皆はエリート」と陽水。
「アンドレカンドレは呼ばれなかったんだよね」。
その中津川フォークジャンボリー。
いちばん盛り上がったらしい1971年は3万人が集まったとのこと。
今年のフジロックが3日間でのべ10万人くらいだったらしいので、1日に換算すると同じくらいかしらん。
友部さんの「一本道」、高田さんの「生活の柄」、どちらも良かったなあ。
6人6様っぷりが際立つ、良い番組でした。
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