先日“自力建築”のことなどを話していた友人からメールで、面白そうな本がピックアップされて送られてきた。
うむ、どれも面白そうだ。
「藤森、赤瀬川、沢田マンション以外では」という但し書き付きで、以下。
『骨董市で家を買う / 服部真澄』
骨董市で「古民家売ります」の貼り紙を見つけ、購入してしまった著者自身のお話。
福井の廃屋を買って、東京下町に移築したらしい。
しかしその骨董商が宗教にハマったり雲隠れしたり、工期が遅れていったり予算が足りなくなったりと、さまざまことが起こる、らしい。
ちなみに著者は、小説家。
4480030360:本『笑う住宅 / 石川修武』
「早稲田の有名な建築の先生のたぶん初期の本」とのこと。
著者は若い頃、「100万円あれば自力で建てられる」というのをやっていたらしい。
本『建物のリサイクル / 青木茂』
「いろんな公共建築を、古い柱やカベを活かして立て直している建築家の本」とのこと。
『建築のはじまりに向かって / 内藤廣』
高知の牧野富太郎記念館を設計した人の本、らしい。
…と言われてもアタシには分からないのだけど、下記のような建物らしい。
→牧野富太郎記念館
→牧野富太郎記念館(本館)
→牧野富太郎記念館(展示館)
『これが建築なのだ / 大竹康市』
この本には「自分で家を建てる」といった話は出てこない、とのこと。
でも、建築の本を紹介していてこれを出さないのは気が引ける、のだという。
なんだそりゃあー、余計に気になるー。
というわけで、最近よく耳にする象設計集団の本、らしい。
ついでに、省略された「藤森、赤瀬川、沢田マンションの本」の中から、アタシが過去に読んだものも。
『天下無双の建築学入門 / 藤森照信』
おなじみ建築探偵の本。
分かりやすくて面白い建築うんちくエッセイといった趣。
本『我輩は施主である / 赤瀬川原平』
赤瀬川さんが家を建てるまでの話。
土地探しから始まり、上記の藤森さんが「屋根にニラを植える」と言い出し、そして実際にその「ニラハウス」が出来上がるまで。
『タンポポハウスができるまで / 藤森照信』
そのニラハウスの前に建てた、著者自身の家「タンポポハウス」。
名前の通り、屋根に壁にタンポポが植わる(?)。
ちなみに著者は、建築の歴史を調べる学者で、実際の設計は大学の卒業制作のみ、という人。
『沢田マンション物語 / 古庄弘枝』
「自力で家を建てる」どころか「自力で10階建てのマンションを建てる」を実行している高知の沢田夫妻の姿を描いた本。
ただの変人かと思ったら、なんと中学の頃からこの道に向かってまっしぐらに生きてきたと知りびっくり。
ちなみに森づくりワークショップでは、実際にその沢田マンションに住んでいた人や、何度も遊びに行っている人などがいました。
なお、この本の主人公沢田嘉農さんは、昨年2003年3月16日に肝不全により74歳で逝去されました。
なお、建築関係の本といえば、神保町の南洋堂らしい。
手に入らない本があった場合は、そこをのぞいてみよう。
あ、通販可能なWebショップがあった→南洋堂書店
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