2007-12-20 (木)
シベリア少女鉄道『俺たちに他意はない』
syrupy-therapy.net:blog:シベリア少女鉄道「俺たちに他意はない」を見て思い出して、慌てて会場のある赤坂へ。
第5回公演『耳をすませば』を、何の予備知識もなく見に行き、全4幕のうちの前半3幕の間、「いつ会場を抜け出そうか」ばかりを考えてた。
何が面白いのか、さっぱり分かんなくて。
で、最後の4幕目を見て、3段階(前の3幕が混ざりだしたところと、曲が始まったところと、本編が始まったところ)に渡って度肝を抜かれ、その間ずっと涙を流して笑い転げて、「とりあえず、この先、どんなに面白くなくても、あと10作品は見る」と誓ったのでした。
あれから5年。
「あと10作品は見る」と誓ったものの、「こんな1回こっきりの大ネタ、どうしたってあと数本しか作れないのでは」と思ったものでした。
それが、もう18作品。
驚愕。
ある時は、普通に始まって普通に流れていた話が、急に「笑っていいとも」になり、ある時は普通のお芝居が宇多田ヒカルのプロモーションビデオになり、ある時は客席の前後左右4つのステージがダンスダンスレボリューションになり、ある時は役者がいつの間にか全員いなくなりながらも話が続き。
アタシがシベ少の公演を見るときの最大の楽しみは、タイトル。
上に書いたように、作品には大きな仕掛けがされているのだけど、それはちゃんと先にタイトルで示されてるのね。
ミステリー小説とかで、最後に犯人とかトリックが分かったあとで「だからこのタイトルだったのか!」みたいな感じ。
ステージがまるごとテトリスの画面になっちゃって、上まで積み上がってゲームオーバー、な芝居のタイトルは『天までとどけ』だったり、と。
で、もう、今回も、なんでそれだけのためにこんな、っていう。
当日パンフの「ごあいさつ」によると「ちょうど365個」らしいのだけど、その量もさることながら、1つ1つもちゃんと質を保ってて、なおかつ…という。
やーもうほんと、ありがとうございました。
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