2007-02-19 (月)
『食品の裏側 / 安倍司』
以前書店で数ページ立ち読みして気になってた本『食品の裏側 / 安倍司』。
いまさらこんな「怖いぞー、食品添加物!」な本をわざわざ読むことないか、と思ってたんだけど、結局購入。
良いバランスで書かれた、読みやすい本でした。
良いバランスというのは、やたらと「危険!怖い!」と煽ったり「企業が悪い!」と糾弾したりに固執してないという点。
そうではなく、「どこでボーダーをひく?」という問いと、その目安を提示している。
とは言うものの、現在コンビニやスーパーで手に入るさまざまなものがものすっごい添加物まみれになってることを全然知らない人にとっては衝撃的なのかも。
ただ。
黒ずんだクズ野菜を漂白してさまざまな添加物で味をつけた漬け物とか、わけの分からない計算によって「100%果汁」になってしまう濃縮還元ジュースとか、大量の砂糖が溶けている(けど添加物のおかげでおいしく飲める)缶ジュース、大量の食塩が使われている(のに添加物のおかげでおいしく飲める)カップラーメンのスープとか、細かい作用は別にしても「体にいいわけがない」くらいの認識はあるかと思って話し始めると、「えー!? そうなのー?」となることも多い。
そゆ人は、1回くらいはこの手の本に目を通した方がいいんじゃないかしら。
“この手の本”っていうのは、探すと山ほどあるんだと思うのだけど、アヤシいものや怖いものも多そう。
そんなとき、この本はおすすめだと思う。
あと、「なんか怖い、ってことは知ってるんだけど、それ以上のことを知ったら何も食べられなくなりそうだから知りたくない」って人も多い。
でも、この本に載ってるくらいのことは知っといてもいいんじゃないかしら。
今回久しぶりにこういう本を読んで新たに気付いたのは、“自動化のための添加物”もたくさん使われてるということ。
例えば機械でおにぎりを握る際に“ごはん”が機械にくっつかないようにあれこれまぜる、といったもの。
うまみ調味料や防腐剤ってのは分かる(?)けど、最近は(最近じゃないんだろうけど)そういった種の添加物もたくさん使われてるんだなあ。
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