2007-02-14 (水)
2007-02-10: ハローウッズ森づくり「目に見えない生きものの視点から森を考えてみよう」
かれこれ1年近く行ってなかった“森づくりワークショップ”@栃木茂木ハローウッズへイッテキマシタ(2007-02-10〜2007-02-12)。
連休を利用しての、2泊3日のテント生活。
まずは、“カタクリの沢”の落ち葉かき。
こうやって落ち葉を貯めておくと、発酵が進み、中の温度は60度くらいになるらしい。
落ち葉をかくと、土に陽があたり、草花が育つ。
ここでは一面にカタクリの花が咲き乱れるらしい。
おなじみの“生命(いのち)の塔”も、3年が経ち、すっかり朽ち果てた。
以前のワークショップで作ったテーブルと椅子。
知らないうちに屋根がかけられ、火も使えるように改良されてた。
こっちも皆で左官仕事をして作ったキッチン。
夜はバーベキュー。
写真は差し入れの鹿肉(左)と猪肉(右)。
初めて食べた。
夕食後、坂田明さんを迎えての“ミジンコ講座”。
ホワイトボードと映像と巧みな話術で、ミジンコの魅力と、ミジンコを通して見える世界の話。
3,990円
講義のあとは、坂田さんによるサックス(+クラリネット)ソロライブ。
これがやっぱり相当なものだった。
坂田さんというと、でたらめではちゃめちゃで壮快なアドリブ演奏というイメージがあるのだけど、そんなイメージとは違った、なんというか、何かを伝えるとか何かを感じてもらうといった小っちゃなことじゃない、ただそこにその音があるというような、そういう演奏で、わけもわからず頬にツーっと。
ラストは、武満徹作曲、谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」の朗読でシメ。
演奏後、ハローウッズのドンである崎野さんと坂田さんのトーク。
すべてを達観したかのような坂田さんと、さまざまな泥臭い現実の中で理想を求める崎野さんとの対比が秀逸。
「すべては幻想」「その中でのアタシとはナニカ」をスタートに置く坂田さんの口ぶりは、アタシにはたいそう分かりいい。
そして、現実の矛盾の中でもがきながらも、常にナニカを提示していく崎野さんも、やはり魅力的。
2日目は、坂田さんと共に、実際にフィールドでのミジンコ観察。
ハローウッズ内にある田んぼへ着くと、「まず皆さん、腹這いになって水を覗き込んでください」と坂田さん。
ミジンコの大きさは、1mm前後(もちろん種類によって違うのだろうけど)。
水面、水中をジッと見つめていると、何かの拍子に焦点が合い、ミジンコがぴんぴん動いているのが見える。
これを網ですくって、ルーペや顕微鏡で観察。
先日、ツノゼミに詳しい人のうちでツノゼミの死体を拡大鏡を使ってじっくり見せてもらったのだけど、この微小な世界な魅力ってのはなんなんだろう。
なんなんだかは分からなくてもいいと思うのだけど、なんだかすごいのだ。
しかも今回のミジンコはその場で動いてる。
飽きない。
フキノトウの花が咲いちゃったやつ。
この後坂田さんとはお別れして、2日目の午後、そして3日目はさらにフィールドを移動して、皆伐後の森の片付け。
昨年末に、とある斜面に生えていた600本以上に及ぶ木々を伐採したらしく、それら倒した木々の枝をまとめ、丸太を玉切りし、クローラを用いて運び出し、斜面を整備。
玉切りした丸太は、シイタケのホダ木となり、あるいは炭釜に運んで炭へ。
1年ぶりの重労働に体が悲鳴をあげ、両手の握力がゼロに。
けど、久しぶりの斜面歩きや、土の感触に、体は喜んでる様子。
またぼちぼち顔を出していこうかしらん。
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