2006-12-08 (金)
二槽式洗濯機
「普通」の洗濯機って言われて、どんな洗濯機を思い浮かべるだろ。
電気式洗濯機は、下記の順に自動化されてきた。
- 一槽式洗濯機(脱水は手、もしくは付属のローラ)
- 二槽式洗濯機(洗い/すすぎ槽と脱水槽が別)
- 自動二槽式洗濯機(洗い→すすぎが自動)
- 全自動洗濯機(洗い→すすぎ→脱水が自動)
- 乾燥機付洗濯機(洗い→すすぎ→脱水→乾燥が自動)
アタシにとっての「普通」は、(4)の全自動洗濯機。
今使ってるのもそれで、これを買ったのはアタシがひとり暮らしを始める時だから、14〜15年前か。
その頃は確か、かろうじて「二層式にするか全自動にするか」っていう選択肢があった気がする。
全自動洗濯機を使い始めの頃は、洗い始めから脱水完了まで、飽きずにずーっと見てることもあったなあ。
(自動餅つき機も自動パン焼き機も同様に眺めちゃうのだけど、あれはくるくる回ってるのが愉しいのかしらん)
最近人と話してて、「うちの洗濯機は二槽式だよ」という人が複数人いた。
「だって壊れないから(買い替えたいのだけど)」という人もいたけど、「ついに壊れたので、また二槽式を買い直した」という人も。
えー、なんでー?
全自動洗濯機が「普通」なアタシにとっては、ちょっと理解しがたい。
そんなに値段が違うっけ?
いや待てよ、例えば無洗米を普通に使ってる人から見たら、「無洗米じゃない米」を買ってる我が家は「えー、なんでー?」かも知んない。
いやいや、別にわざわざ米に例えなくても、「全自動洗濯機」と「乾燥機付洗濯機」がほぼ同価格で売られているとして、今うちが買い替えなきゃいけないことになったとしたら、乾燥機付きを買うだろうか。
実際はどうか分かんないけど、「いや、別になにもそこまで自動じゃなくても」とは思うな。
つまり、そういうことなのだろか。
と思って、別な人に訊いてみた。
「全自動は水がもったいないからねえ。あと、たくさん時間がかかるし」
「そっか、二槽式の方が水使用の効率がいいのかー。で、時間がかかるってのは?」
「2回3回って連続で洗うときに、二槽式なら1回目の脱水をしてる間に、2回目の洗い/すすぎができるでしょ? うちも昔は作業着を何着も洗わきゃいけなかったから、そうしてたよ」
「おー、そうかー」
そんなわけで、たくさん洗濯をする必要があるところ(理容店とか?)なんかでは、二層式に根強い需要があるらしい。
ふむふむ。
もし自分が「乾燥機付洗濯機」のある家に生まれてたら(時代的にあり得ないのだけど)それが「普通」だろうから、脱水までしかできない洗濯機を見て、「えー?」って言うだろうなあ。
「じゃあさ、雨の日とかどうすんの?」って言うだろうなあ。
「ベランダに干すの? 下着とかも? あーそういえばそういう家、見たことある」とか言うんかもなー。
そもそも上記の記述も、二槽式が「普通」な人からしたら、「何がそんなに珍しいの?」って感じでしょうね。
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