こらない

2006-06-06 (火)

2006年6月はじめに見た映画

2006年6月はじめに見た映画3本の覚え書き。

『コンフィデンス / ジェイムズ・フォーリー』

コンゲーム」のコンはコンフィデンス(信用)のコン。
暗黒界の大物キング(ダスティン・ホフマン)に手をつけてしまった天才詐欺師ジェイク。
最後どんなどんでん返しで二転三転して観客を楽しませてくれるのか、が楽しみなわけだけど、この映画、すごくきっちり作ってあってすごくきっちり騙してくれる。
なのですっかり騙されたぜ、というわけじゃなくて、「どうあれ、最後はこうなるだろう」というのが読めてしまって、そしてきっちりそこへ着地してしまう。
こういう映画ばっかり見てるから、アタシが慣れてしまったのかも。
いかんなー、もっと素直に騙されないと(アタシが)。
しかし、ダスティン・ホフマンもアンディ・ガルシアも、映画によってまるっきり別人になってて、すごいなー。

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』

「幸福な」じゃなくて「不幸せな」子ども向けファンタジー。
ちょっぴり間抜けな悪役(複数役)でジム・キャリー。

『姑獲鳥の夏 / 実相寺昭雄』

京極夏彦のブ厚い「京極堂シリーズ」の第1作目の映画化。
悪くない。
けど、あっぱれ! というわけでもない。
京極本と実相寺映画の両方の過去の作品に理解があると、結構楽しめるのかも。
今ちょっと検索してみたのだけど、人によってキャスティングへの文句の付けどころがいろいろ違ってて面白い(関口役を永瀬正敏なのはいいけど、榎木津役の阿部寛はダメだ! といった感想のこと)。

アタシの場合、あんまり文句はなくて、ただ全員おしなべて60〜70点くらいな感じ。
この点数は演技とかではなく、自分の描いたイメージとのぴったり度の点数ね。
原田知世はこの映画の雰囲気に合ってる気がした。

全体的に「文句はないけど、70点くらい」な感じだったなあ。
アタシの中では、京極堂ってもっとジッとしてて、ちっとも動かなくて、で最後に「ジャジャーン」って登場するイメージなのだけど、あんまりそういう感じじゃなかった。
嫌みなところはあるんだけど、神経質そうなところも薄い。

ただ、いい成績を残してもらって、なんとかシリーズを続けて欲しい(映像化された『魍魎の匣』が見たいから)。

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