こらない

2006-04-02 (日)

AEDの蔓延?

rewind2remind - AEDの蔓延ぶり。というところから、こらない: 除細動器(AED)の価格へリンクがあった。
AEDというのは、自動(Automated)体外式(External)除細動器(Defibrillator)のことで、除細動器というのは心臓がドクンドクンと働けなくなって「ぶるぶるぶるー」と震えるだけ(細動)になっちゃうのを取り除いて再度ドクンドクンさせるもの。
つまり、救急医療の現場ドラマなどでみる電気ショックマシーン。

このAEDが最近あちこちの公共施設や学校に設置されているのだけど、上記リンク先ではそれが「異様な勢い」で導入が進んでいて、「ずっと微妙な違和感がある」とのこと。

もちろん人命救助は理念としても施策としても推進すべきことなのだが、その中で特にこれだけが突出しているような気がするのは私だけなのかしらん。

ふむ、どうなんだろ。

去年3月に心臓が止まりそうになってから、このAEDというものの存在を意識するようになって、思った以上にあちこちにAEDが設置されているのを知って驚いた。
さらにこの1年で、確かにすごい勢いで設置場所が増えている、と思う。

それがリベートやその他なにかしら黒い理由があるのかどうかはさておき、あんなにあちこちに設置するだけの意味は(対費用効果は)あるのか。
って、対費用効果って言っても、比べる先が「なかったら死ぬ」なわけで、命を勘定することはできないのだけど。

つまり、それだけ多くの人があちこちで心臓発作を起こして死んだかり死にかけたりしているのか。

ちょっと検索すれば有効な数字が出てきそうな気がするけど、面倒なのでそれは置いておいて。

去年、愛知万博に行った際も、やはりあちこちにAEDが設置されていた。
愛知万博であちこちで知り合いが働いていたのだけど、事務局で働いていた人に訊いてみたら、会期中何度かAEDが使用されたらしい。
つまり何人かの命が助かったということか。

調べてみた。

以下、ニュース : 愛・地球博 : Yomiuri On-Line (読売新聞)(2005-5-27の記事)より。

会場では3月半ばの内覧会からこれまで、開業時間中に心停止や呼吸停止状態となった2人がAEDによる救命措置を受け、命を取り留めた。

この時点で、2名中2名がAEDで助かってる。

次は日本航空医療学会: 愛知万博の救急医療を統括(2005-06-26)より。

開幕3ヵ月間に5人が心停止で倒れたが、4人は蘇生法や電気ショックで助かった。

この時点で、5名中4名が助かってる。

多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだけど、とにかく上記人数はAEDがあったおかげで助かってる。
AEDがなくても助かったんじゃないの? という意見もあるかも知れないけど、これらのAEDは「電気ショックが必要かどうかを器械が自動で(心電図をとって)判断したのち作動する」はずなので、AEDが必要な状態だったのは確か。

自分が心臓に問題が起こったからこそ、このAEDの存在を知ったわけで、そうじゃなかったらたぶん今でも知らない。
つまり、他に「AED同様、あちこちに設置されていれば命が助かるであろう器械」があるのかどうか、なかなか想像できない。
もし他にもいろいろあるのに、AEDだけが次々と設置されているなら、「なんでAEDだけ?(何か裏があるんじゃないの?)」となる、かな。

何か他にそういう器械ってあるのかな。

ちなみに、このAED、アメリカではAmazonでも売られているわけで、おそらく日本(の都心)ほどすぐに救急車が来ないであろうアメリカでは(違うかな?)、結構ご家庭に普及してるのかも。

コメント