こらない

2006-01-06 (金)

2005年にその後読んだ本のつづき

こらない: 2005年にその後読んだ本のつづき。

『スカイ・クロラ / 森博嗣』

森さんの中で(アタシが読んだ順番の中では)これまでとは違うもの。
楽しい会話や謎解きが抜かれ、文学作品になっている。
恥ずかしい例えなのでここには書かないけれど、人と話しているとするなら、「森博嗣版村上春樹みたいな…」とか言ってしまうかも知れない。

『ハサミ男 / 殊能将之』

「このタイトルは聞いたことがある」と思って。
映画化されてる、のかな。
「ハサミ男」と呼ばれるシリアルキラーを巡るミステリ。

『言っていいこと、悪いこと / 永六輔』

こんな人がいた、こんなことを言ってるのを聞いた、なんてのを淡々と記したもの。
「最近の若者はなっとらん!」的なものが多いかと思えば、大人だって分かっちゃない、老人だってわがままだ、と。
時代が移り変わっていく様。

『くらしのきもち / 大橋歩』

雑誌『クーネル』や『アルネ』以降、似たような本がうじゃうじゃ発刊されたけど、その『アルネ』の発行人大橋歩さんのエッセイ。
「昔こんなだったよ」「昔こんなこと言われたよ」ってな記述が続くのだけど、これがさっぱり面白くない。
おどろいた。

『女王の百年密室 / 森博嗣』

森博嗣氏の描く2113年という未来世界での物語。
未来の世界を描くのって想像以上に難しいと思うのだけど、それだけ「他人の描いた未来世界」を見るのは楽しい。
なにもかもうまくまわっているように見える塀に囲まれたある都市で起こるあれこれ。

『半落ち / 横山秀夫』

帯に「日本中が震えたベストセラー 待望の文庫化」とある。
いつ震えたんだろう?
小説というものを読み始めたのが最近のことなので、何がベストセラーで誰が重鎮で、誰が若手で誰が没していて…というのがまったく分からない。
横山秀夫という名前も初めて見る名前なのだけど、『半落ち』というタイトルは聞いたことがある。
アタシが聞いたことがあるということは、たぶん映画化されたかドラマ化されたか、だと思う。
何が「半落ち」なのかと思ったら、自供してきた犯人が「半分だけ落ちた(全部は自供していない」ということだった。

『甲賀忍法帖 / 山田風太郎』

MOMOさんとこに遊びに行くと本棚にずらりと山田風太郎の本が並んでいたなあと思って。
初山田風太郎本。
とりあえず見つけたこの1冊を読了。
シリーズものだと思うので、残りも早く読みたい。

『分身 / 東野圭吾』

東野圭吾という名前もよく耳にするな、と思って適当に手に取り、著作リストのいちばん上のに記されていたこれを。
北海道にいる女の子と、彼女にそっくりな東京にいる女の子。
そのふたりを巡るサスペンス、と書いてあり「現代医学の危険な領域を描く」とも書いてある。

『催眠 / 松岡圭祐』

この人の名前も聞いたことがある気がしたので、デビュー作だというこれを。

『四日間の奇蹟 / 浅倉卓弥』

何を読めばいいのか分からなくなり、帯に「大ベストセラー」と書いてあったので。
脳に障害を持つ少女と、その少女と暮らす元ピアニストの男性の話。

『マラソン・マン / ウィリアム・ゴールドマン』

「一級のサスペンスであるとともに最高の小説でもあると評価の高い傑作」と書いてあったので。
まったくのダメ人間なのだけどプライドだけは高い弟の物語と、ナチスだの秘密結社だのの話が錯綜しつつ…。

『聞く猿 / ナンシー関』

時代を反映しているので、読みながら「この頃、この人って何で騒がれてたんだっけ?」という疑問がいろいろ出てくる。

『塗仏の宴—宴の支度 / 京極夏彦』

京極夏彦による京極堂シリーズのひとつ。
「この世には—不思議なものなど何ひとつないのだよ」という京極堂に対して、「不思議でないものなど何ひとつない」と発する者が登場。
いつもながらの分厚い文庫を読み終わると、なんと終わらなかった!

『塗仏の宴—宴の始末 / 京極夏彦』

「宴の支度」のつづき。
ちっとも動き出さない京極堂が、やっと重い腰を上げる。
それというのも…。

『堕ちていく僕たち / 森博嗣』

インスタント・ラーメンにより性が入れ替わってしまう話が5篇。
森さんの本で初めて肌に合わないものだった。
どの話も一人称で語られるのだけど、その口調やら何やらに最後まで馴染めず。

ふはっ。
これでだいたい全部かな。
ほんとは「自分用メモ」じゃない形で書いていけると良かったんだけど、結局羅列するだけになっちゃった。
残念。

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