2005-12-06 (火)
脳
昨晩、夕食を食べている時。
テレビをつけたら身体に障害のある女性が職場で働く様子を映していた。
横目で見ていたので記憶があいまいなのだけど、富士通だったかな、の技術寄りのマニュアルだか文章の翻訳をしているっぽい。
番組を見進めていると、朗読が始まった。
どうやらその女性の書いた文章が何かの賞に選ばれたらしい。
小学生の時、給食にゴミを入れられたりのイジメがあったこと。
中学に上がり、そのイジメは更にエスカレートし、身の危険を感じるようになったこと。
そしてやっと意を決して教師との連絡ノートにそのことを書いたこと。
その時救ってくれた教師の言葉を胸に、その教師の担当教科であった英語をがんばったこと。
その文章も心を打つものだったのだけど、それより驚いたのが脳の方の話。
身体障害だけかと思ったらそうではなく、例えば数字にべらぼうに弱い。
この番組の時点で40代前半と出ていたと思うのだけど、仕事上書類を順番に並べる必要があっても、それができない。
そして、英語も、英語としてそのまま理解はできるけれど、日本語が苦手なためそれを翻訳するという「学校の授業での成績」は芳しくなかった、と(それでも高校に進学し、そして「絶対に無理」と言われた大学受験にも通ったのだから、それはたいへんな努力だったのだろう)。
数字が苦手、というのは、そういう事柄を処理する脳のどこかの活動がよろしくないのだろう、といった感じで想像ができるのだけど(想像できるだけで本当のところは知らないのだけど)、日本で日本語で暮らしてきて、でも日本語が苦手で、でも英語はそのまま入ってくる、ってのはどういう理屈なんだろう。
不思議でした。
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