2005-10-28 (金)
たまごの話
野菜の品種改良で思い出したのが、数ヶ月前に見た「たまご」のドキュメンタリー番組。
やや古い記憶なので、細かいところはおぼろ。
鶏卵を産むニワトリ、というかヒヨコは、アメリカから輸入される。
日本のたまごの9割はそれ、らしい。
まずそれにびっくり。
というか、世界市場の何割だかが、アメリカのその会社(名前失念)1社で占めているらしい。
ちなみに、「たまごを産むニワトリ」は、「同じようにたまごを産むニワトリ」を産むことはできない。
「たまごをよく産むニワトリ」を産むのに適したニワトリ、がこれまた何千種と飼育されている。
そりゃもう厳重な警戒の中で。
そして、各国の要求に従って、これまた交配に交配を重ねて、最適なたまごを産むニワトリ、が生み出される。
…。
日本では黄身の色が濃いものがおいしいとされる。
あるいは新鮮とされる。
なのでそういう玉子を産むニワトリが「開発」され、日本に届けられている。
さらに黄身が盛り上がっているものが「よし」とされる。
なので、そうなった。
生卵を平皿に割ると、黄身と白身の間に透明なブヨンとしたところがある。
あそこがこんもりとしているものが新鮮で良い玉子だと聞いたことがある。
確かにそうなってると新鮮な気がする。
これの開発はなかなか難しかったらしい。
6年だか7年をかけて開発に成功したとか。
ということは、今市場に並んでいる玉子は、それなのか…。
殻が白い方がいいと言えば白を、褐色が良ければ褐色を、球に近い形が好まれるならその形に、細長いものが好まれるならその形に。
それぞれの国が望む色・形・味のものが輸出されているらしい。
最近スーパーでは、とりあえずアタシの家の近くのスーパーでは、たくさんの種類の玉子が並んでいる。
あれって、産んでるニワトリの種類はほとんど一緒らしい。
その同じニワトリにさまざまな餌を与えて、「ビタミン○入り」だのなんだのと「価値」を付けて売られている。
あまりに皆、勝手な「効能」をうたっているので、最近(テレビ放映時)、行政の指導が入ったらしい。
そいえば去年だったか一昨年だったか。
「賞味期限(消費期限?)を半年以上越えたタマゴが誤って出荷されたことが分かりました」というニュースをやっていた。
数万個だか数万パックだか出荷されたと言っていたと思うのだけど、ニュースは「これにより『なんかヘン』という届けが2件ありました」と続けていた(『なんかヘン』という表現ではないけれど)。
食中毒とか死亡といったことはなかったようで(ほんとは知らないけど)、タマゴって意外と大丈夫なんだなーと思った。
閑話休題。
このニワトリの話も、先の野菜の話同様、それまで長ーい期間をかけてきた品種改良を効率良くしただけの話。
がんばった結果。
上記のような話を見聞きして「なんかイヤだなあ」と思うのだけど、「じゃあどこまでなら可?」って話で。
自然と人工の境ってのも、難しい話ね。
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