こらない

2005-10-18 (火)

2005-10-15〜2005-10-16: ハローウッズ森づくり「“食”をうみだす森づくり〜クリ林を育み、森のキッチンを仕上げる〜」

森づくりワークショップ「“食”をうみだす森づくり〜クリ林を育み、森のキッチンを仕上げる〜」@ツインリンクもてぎハローウッズにイッテキマシタ(2005-10-15〜2005-10-16)。

ちょうど1年前に台風の中作った「森のキッチン」。
そのメルヘンな名前とは裏腹に、著名な左官職人さんの手ほどきを受けつつ全長数mの大壁とかまど2つ、砂利洗い出し仕上げの手洗い場、羽釜を設置できるおくど、そして日干しレンガと版築でこしらえたベンチと左官仕上げの大テーブルを土をこね骨組みを組み立てるところから作るという大工仕事。

しかし完成後に続いた雨のためにきれいに乾かず、その後の冬の凍結等により、それぞれがひび割れてひどい有様に。
今回はその修復。


現場へ向かう道すがら、落ちている栗を拾う。
これは翌日のお昼に栗ごはんでいただく。


大テーブルの天板を取り外す。
日干しレンガを重ねただけの足も、今回石を組んで見栄えを良くすることに。


下地(?)塗り。


ベンチの方には瓦を割って、こんな風にタイルな感じで。


タイルが隠れるくらい土を塗り上げて、


充分に乾かしたあと、削りだして完成。


大壁の方のかまどや簡易テーブルも解体。
かまどは、内部が狭過ぎたため薪をくべることが難しく、排気の穴の位置も悪かったため、そのあたりを調整。


写真で見ると、ミルクチョコレートみたい。


完成。
足下にも石を並べてきれいに。


前回(1年前)、仕上げをしないままで完成としたおくども、今回色粉を混ぜた土を塗ってキレイに仕上げる。
仕上げの土の厚さは1mmほど。
塗り終えたあとも、何度も何度も何度も何度もコテで押さえる。
これを繰り返し続けると、顔が映り込むほどに表面がピカピカに光り出す。
「ほんとはな、これ3ヶ月くらいかけてやんねん」
「下手するとな、1年くらいかけてやる場合もあんねん」
「もうプロでもな、これできる人、少ないねんで」
ってな技らしい。


おくど横にあった「泥だんごを積み上げて作った壁」も雨に打たれてぼろぼろになっていたため、リニューアル。
ただ土を塗っただけだとなかなか周りのデザインにとけ込まず、最後の最後まで表面をどうするか悩んでいた様子。


2日目の昼ごはんは、前日に採った山栗を使った栗ごはん。
これが驚きの美味さ。
栗がすごく甘くてびっくりした。
料理担当さんに、山で栗を拾って栗ごはんにすればこんなにおいしいものができるのかを尋ねたところ、そうではないらしく、この山の栗の種類がとても甘いものであるらしい。
「栗って種類多いんですか?」
「多いよ」
ということなので、すべての栗がこんなに甘いわけではないみたい。
周りの風景とも相まって、ではあるけど、こんなにおいしい栗ごはんを食べたのは初めて。

来年はもっとたくさんの栗が採れるように、と、キッチン周りの栗の木を残して、その他の木をチェーンソーで次々に伐採。
チェーンソーは振り回すは、コテを使っての繊細な左官仕事はあるは、おいしいご飯は食べられるは…で1泊2日8,500円と、毎回お得なプログラムでございます。

次回11月5〜6日のプログラムは、新型『生命の塔』づくり 〜生命の循環する森〜ということで、人が入れる「塔」を建てようとしているようです。
面白そうだと思った方、「現場」でお会いしましょう(申し込み締め切り10/23)。

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