2005-06-22 (水)
ダンス白州
数年前から気になっているイベント、ダンス白州。
元は音楽や舞踊/舞踏のイベントとして知ったのだけど、ここ1年くらい建築とかワークショップとかそんな方向から「アートキャンプ」という名前で耳に入る。
公式ページを見てみた。
以下のような変遷をたどっているらしい。
- 「白州・夏・フェスティバル」(1988〜1992年)
- 「アートキャンプ白州」(1993〜1999年)
- 「ダンス白州」(2001年〜)
名前を変えて15年以上続いている(2000年に一度休んでいるらしい)。
山梨県白州町で行なわれるイベントで、「芸能と工作・大地との生存─舞踊・芝居・音・美術・物語・建築・映像・農業」と書かれている。
建築と農業が入っているところと、音楽ではなく「音」と表記しているところがなにやら、こう、アンテナにひっかかる。
ダンス白州2005ブログという告知ページもできていて、そこに2005年6月3日にアップされたスタッフ参加者募集!を見ると、イベントの趣旨とかコンセプトが見えてくる。
まず場所が必要。
その場所も「建築プロジェクト」として、自分たちで作る。
当然、舞台も作る。
何日にも渡ってイベントが続くので、食事も必要。
そのためのキッチンも作る。
食材は畑からとる。
音響や照明も。
例えば音響スタッフ募集の項には、
壁のない、天井のない、虫も鳴けば町内放送も聞こえ、雨の音や風に揺れる林の音もする野外での公演やコンサートで、どのような音を聞かせるか。
機材は最小限ですがスピーカーを木立の中で遠くに立てかけたり、石や樹に音をわざと反射させたりと工夫と実験は通常の劇場やホールでは出来ない新鮮なものです。
公演ごとに方法も定めずに、音空間の提案と実現を目指します。
知識や経験よりも興味があったらぜひ参加してください。
と書いてある。
音響ワークショップだ。
誰がやっているのかと思ったら、現場親方として田中泯さんがクレジットされていた。
田中泯さんは、確かどこかで自給自足生活をしていたはず。
おおよそのイベントの予定を見ると、14日(日)にシカラムータの演奏。
他にサンスクリット・オペラや解体社の公演。
そしてガムランと舞踊のスダマニの公演。
スダマニは、バリ島のグループの多くが観光向けに陥っている現状に疑問をいだき、「経済的利益や個人的利益によらない宗教やコミュニティーとの関係」という、伝統的な在り方に立ち戻った活動を重視。一つの村地域を超え、全島からすぐれた若手演奏者、舞踊家が集まり1997年に結成された。
うわー、観たい。
ワークショップのページに目を移すと、そのスダマニによるバリ舞踊入門やガムランワークショップも開かれるらしい。
どちらも3,000円とお得。
そして、「現場をつくる」には、リーダーとして田中泯さんの名前に続いて樋口裕康(象設計集団)氏の名前。
フジロックを始め全国各地で行なわれる野外ロックフェスティバル。
大阪を離れ、全国全世界へ観客を呼び出す維新派。
最近DVD化もされた天幕渋さ知らズ。
そして、もう15年以上も行なわれているこの白州のイベント。
いや、別にそんな風にまとめはしないけど、今年は白州へ遊びに行きたいなーっと。
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