2005-06-13 (月)
2005-06-11〜2005-06-12: 森づくりワークショップ「森から生まれる遊びの場づくり」
森づくりワークショップ「森から生まれる遊びの場づくり」へイッテキマシタ(2005-06-11〜2005-06-12)。
広場を作ったり、急斜面に道や階段を作ったり、尾根に数十人載れる見晴らしデッキを作ったりと毎回まったく違ういろいろな「場」をいぢっているこのワークショップですが、今回の作業場は、笹薮(ささやぶ)。
事前の天気予報では、どう転んでも雨だったはずなのに、ふたを開けてみればイヤんなるくらいの快晴。
薮の名の通り、みっしり生い茂った笹の中に肩幅程度の道を作っていき、迷路を仕立てよう、という試み。
毎回毎回、手を変え品を変え、いろいろ出てくるなあ。
何はともあれ、未整備の薮の中へ突入してみる。
ただ突入しても面白くないので、鬼ごっこをすることに。
見ての通り、数メートルも離れればお互いが認識できなくなる中での鬼ごっこ。
雨が上がったばかりなため、笹は濡れていて、土も湿っている。
「えー、ここに入るの…」とためらう人も多い中、「30数えたあとで鬼(スタッフ)が追いかけます。いーち、にー、さーん…」とカウントが始まると、一目散に薮の中に散らばる参加者たち。
作業を始める前に、ハローウッズ(自然体験フィールド?)の公開されている整備されたエリアを散策。
写真は、奥の方にあるぐるぐる広場。
うずまき状になっているのだけど、この形で掘られた井戸は世界各地にみられるらしい。
井戸を掘る際、掘った土をどこかへ運び出さなくてはならず、自然とこういう形になったりするみたい。
そのまま円形劇場のようになっていて、見栄えも好き。
下から撮ってみる。
作業開始の前の、漆(うるし)の注意。
手に持っているのが漆。
こうやって説明されて「なるほどこれが漆か、気をつけよう」と思うのだけど、地面に生えているもっと小さな漆を指して「これも漆です」、あるいはもっと大きく立派な木の形になって育っているものを指して「あれも漆です」と言われると、だんだんよく分からなくなる。
そうは言いつつ、がんばって葉の形や葉の生え方で覚えたら、違うタイプのものも「漆です」といわれ、「この森にはいろんな種類の漆が生息しているんです」って、そんなあ。
当然、いろんな種類の蜂もいたりする。
どんな蜂も怖いのだけど、写真に写っているスズメバチを見たときはさすがにどきり。
でかいね、スズメバチ。
作業は3班に分かれて、それぞれの持ち場にそれぞれの「迷路」を作成。
どこも一緒に見えた薮も、手を入れていくと斜面の多い場所、そうでない場所などいろいろで、そういった地形によって笹(篠竹)自体も生え方も違う。
へー。
薮の中に突如現れた炭窯の跡。
写真中央がぼっかりとあいた窪地になっているのだけど、安いデジカメはこういうものの凹凸を写し出すのが苦手ですな。
こちらはもう少し見晴らしのいいところに目隠しを兼ねて作られた葦簀(よしず)のような簾(すだれ)のようなもの。
写真では分かりにくいけれど、しゃがまないと通れないアーチを抜けていくと、
行き止まりの場所に、小さなドーム。
ちょっとした茶室のよう。
頭上に広がるミズキの葉が日光を遮る。
ゴール。
薮ってのは普通は刈り払ってしまうようなものらしい。
けど、薮というのは生き物の恰好の隠れ家であるらしく、作業中ずーっと鳴き声の聞こえていたウグイスも、薮がないとダメらしい。
あと、イノシシなど。
ちなみに、ちょうど今ぐらいの梅雨の時期にこの笹を刈りだして切り口を斜めに揃えて束ねて置いておくと、笹虫というのが中に入るらしい。
これをえさに、秋にヤマメやマスを釣るのだとか。
ちなみに、梅雨に時期の笹しかダメらしい。
という話を教えてくれた現地の人のもうひとつの話が梅干しで、梅干しというのは女性が浸けるんだけど、月のものがある時に浸けると必ず腐ってしまうとか。
「あれはなんなんだろうなー、必ず腐るんだよ」
と。
次回7月の森づくりは森から湧き出る水を育む(募集締め切り6月25日)。
この茂木の森は小さな山がたくさん連なっていて、つまりそれだけ谷があり、そして沢も多く水源地も多い。
夏のクソ暑い中、沢で水と戯れるプログラムとなるようです(?)。
ではみなさま、森でお会いしましょう。
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