2005-05-31 (火)
2005-05-29: 愛・地球博
「トヨタ万博には絶対に金を落とさない」と宣言していたものの、「万国博覧会」という意味では興味がないわけでもない。
最近目にした万博レポートを見ると、面白そうなものもちらほらある。
訳の分からないお題を掲げていいことが何一つなさそうで時代遅れな大イベントも、行かずにぶーぶー言い続けるのもどうかとも少し思い「何か機会があれば」と思う程度にはハードルを下げてみていた。
そしたらうまい具合にパスカルズのライブといういい「機会」が訪れたので、愛・地球博なる恥ずかしいイベントにイッテキマシタ(2005-05-29)。
どうせ5,000円弱する入場料を払うならば、と朝から。
万博で働いている職員から「開場時は並ぶよー」と聞き、開場1時間後に到着してみた。
先に、クソイベントだと書いたけど、金払って来ちゃったからにはあら探しはせず楽しむつもり。
企業パビリオンエリア。
なんか予約券だかを持ってないと入れないんだよね?
なのにこんなに並んでるのか。
会場のところどころで見られるミニライブ。
これはモンゴルの人たちの演奏で、他にアフリカの人たちのダンスなんかも見たのだけど、見せ物感が否めない。
こういうのって、やっぱりスタッフや出演者に「熱意」ってものがあって成り立つものなんじゃなかろか。
感動がないのは、自分が普段こういうものを見慣れているからだろうか。
どこか別のところでやっているコンサートが映し出されているでっかいモニタを見つめる人々。
緑色の人工床。
当たり前と言えば当たり前だけど、人が歩く場所はすべて何らかの形で徹底的に舗装されていて照り返しがきつい。
夏はまだ先だけど、それでも下からの熱気で倒れそうになる。
それを少しでも和らげるためか、あちこちにスチーム噴出器が仕掛けられていて、定期的に蒸気が噴霧される。
あちこちの「万博に行ってきたよ」レポートで見かけるスペインパビリオンの外壁。
この写真では判別不可能だけど、点描文字形式で「スペイン」とか「SPAIN」とか描かれている。
個人的にはこのパビリオン(の姿)が良かった。
ポーランド館でした。
何でできてるかと思ったら、全部籐製だった。
ふえー。
会場のあちこちで見かけたAED。
除細動装置(こらない:除細動器(AED)の価格)。
心臓電気ショックマシーン。
すでにこの万博において、2名だか3名だかがこのマシーンのおかげで命拾いしているらしい。
アフリカなところでクスクスとシチューとマンゴージュース。
正面にそびえるのがなんとかっていう塔で、屋上部を鎮守の森とか呼んでるみたい。
そこから両翼を広げる形で緑の壁。
屋上緑化の論理で気温が1度だか2度だか下げるってやつで、水平ではなく垂直にして面積をかせごうというもの。
失敗するんじゃないかと思ったら、ちゃんと育ってるみたい。
で、これ夜になると、ところどころに埋め込まれたライトが点滅してイリュージョンなことになるらしい。
ふーん。
いちごが実ってた。
体力が温存されている前半は、しかし並ぶのは面倒なので50人以上並んでいるところはスルー。
すっかりくだびれ果てた後半は、少しでも並んでいるとスルー。
そんな回り方だったので、足を踏み入れたパビリオンの数は10くらい。
並んでいる人数が面白さと比例するかどうか分からないけど、入ったところは写真パネルの展示とお土産品とちょっとした飲食物。
工芸品を実演で作っているところもあったけど、なんか奴隷として連れてこられて見せ物にされてるように見えてしまうのは、アタシの目が濁ってるんでしょうかねえ。
結局、行く前の想像とほとんど変わらず、くっだらないイベントだという感想はひっくり返されなかった。
何かつまらないイベントを見て来たあとでここに「つまらない」という感想を書くたびに思うのだけど、なんか納豆が嫌いなのにわざわざ納豆を食べて「納豆はマズい!」と声高に叫んでるみたいで忍びない。
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