2005-04-08 (金)
超整理法つづき
『「超」整理法(1) / 野口悠紀雄』読了。
以前書いたものは、こらない:本『「超」整理法(1) / 野口悠紀雄』へ。
本の後半、「押し出しファイリング」から少し離れて他の諸々の話。
例えばパソコンの中にあるファイル。
これをどう整理するかについての詳細はここでは省略するけど、基本的に時間軸に並べてしまい、内容はあとで「検索」すればいい、という考え。
今年、Googleに背中を押される形で、パソコンがやっとそんな感じになりますな。
この本のオリジナルは1993年ということなので、遅れること12年。
MacintoshはMac OS Xになった頃から、着々とその準備を進めている感があります。
アタシがMac OS 9利用者にMac OS Xへのアップグレードを勧めたのち、「フォルダ構成等、自分の流儀に沿わないかも知れないけど、慣れるまでとりあえずシステムの言う通りに従ってみるように」と言っているのは、このあたりのことも考慮して。
もひとつパソコンの話で少し笑ったのが、「パソコンはスケジュール管理には向かない」というもの。
拍手!
アタシもそう思う。
紙の手帳の自由っぷりには、PDA(高機能電子手帳)にしろ何にしろ、かなわないと思う。
じゃあblocは?って話になると、うーん、よく分かんない。
自分のサイトを持っていて、インターネット環境が身近にあるアタシとしては、ああいう形で管理するのがいちばん間違いがなくて便利で、アタシが便利なら他の人にも便利かも、というか便利そうだから使いたいという人が結構いたので一般向けサービスとして公開した、というだけ。
いちばん理想的な使い方というのは、Macintoshでの話になるけど、blocページでイベント情報を管理しておいて、これとiCal(Mac OS Xに標準添付されているカレンダーソフト)をリンクさせて(というか自動取り込みして)、それが勝手にiPodと(あるいは各種PDAもしくは携帯電話)へも流し込まれる、というものだと思う(大学の授業スケジュールとかビジネスな予定は、直接iCalへ登録)。
アタシの考えと違ったのが、「モノは徹底分類」という記述。
モノというのは具体的には文房具のこと。
ペン、鉛筆、消しゴム、のり、ボンド、定規…と、徹底的に細かく分類して収納するのがいいという。
アタシも以前そうしていた。
工場で釘やネジを分類しておくような小さな引き出しがいっぱいついたケースで、クリップとかダボネジとか全部分類して。
けど、その後、大きな引き出しひとつにまとめたら、ものすごく使いやすくなった。
文房具はすべてこのひとつの引き出しにしまってある。
引き出しをがらがらーっと開ければ、すべての文房具は一覧できる。
この方が使いやすい。
そして、本/レコード/ビデオ/CD/DVD。
これらの整理法について。
答えは「無理」。
巻末に、文庫版あとがきとして2003年の記述があるのだけど、そこでも「いまだに未解決」と書いてある。
ふふ・笑。
理論を押し通せば、これも「押し出し式」にて古いものは捨てる、となるのだけど、「本は捨てられない」と著者。
レコードやビデオはDVDやCDになりコンパクトになったのはいいが「その分、量が増えた」と・笑。
アタシもこれらに関しては未解決なのだけど(広い部屋に住めるのなら、壁一面を本棚にして全部開架してしまいたい)、ただ、いろんな人と知り合うことで買う/買わないの判断が変わってきた。
以前は「欲しい」と思ったら買っていたのだけど、自分よりも「その道」に関して詳しかったり熱心に追っている人と知り合うと、「もう自分は買わなくていいな」と思う。
さらに、「うちにあるアレとかコレとか、全部この人にあげて(押し付けて)大事に保管してもらおう」と思う。
逆にうちにいろいろと揃っているものに関しては、「ユウゴくんちに置いておくのがいちばん良さそう」といって、どんどん集まってきたりもするようになった。
面白い。
さて、うちでの「押し出しファイリング本格施行」はというと、現在場所の確保を行なっている段階。
ひとつ問題があって、封筒といえどもやはり無料ではない、ということ。
「とりあえずどんどん封筒に入れる」を実践すると、「とりあえずとっておく」が増えて、つまりあとで捨てるものが増える。
その際、封筒ごと捨ててしまうわけにはいかない(もったいない)。
ということは、封筒に書くタイトルをつけ替えることができるようにしなくちゃいけない。
- 透明シールを貼って油性マジックで書く((再利用時にシンナーで消す)
- 宛名シールを貼る(再利用時にはがす、もしくは上から新しいものを貼る)。
- 鉛筆で書く(再利用時に消しゴムで消す)。
選択肢としては、こんなところだろうか。
意外と、鉛筆で書くってのがいい気がしてきた。
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