2005-02-21 (月)
2005-02-18: カバレット・キネマ
2002年のクラブチッタ川崎での「カバレット・チッタvol.1」から数えてたぶん4回目を数える、歌あり笑いありパフォーマンスありのキャバレーショウシリーズ「カバレット・キネマ」にイッテキマシタ(2005-02-18)。
今回は鴬谷の東京キネマ倶楽部が会場。
入ってみて驚いた。
メインのステージの下手(しもて、向かって左側)に階段があり、そこを登るとそこにも小さなステージ(固定のセリ)。
ど派手な衣装で歌いながら降りてくるのに良さそうな感じ。
普段はいったいどういう風に使われているんだろう?
客席もなんだかダンスフロアの様相で(椅子は出ていたのだけど)、そしてぐるりと2階席。
うわー、ここでいろんなライブを見たいなーと思ったけど、PA機材一式がまるごと持ち込みに見えたので、気軽に公演を打つのは難しいかな。
司会者らしき人が現れ、アシスタントディレクターらしき人から指示を受けつつ客席にご挨拶。
「アシスタントディレクターらしき人」もこのイベントの出演者で、つまりここから寸劇スタート。
シーンは楽屋に移り、集客にあえぐキャバレーが舞台(外資系に乗っ取られる?)な劇中劇。
劇中劇中ライブ、といった形で、さまざまな出演者が登場、の構成。
素敵。
そのキャバレーのハコバン(お店専属のバンド)として大熊ワタルバンド。
チンドンやトロンボーンの入った編成で、雰囲気抜群。
2004年のジャパン・ジャグリングフェスティバルの優勝者だというジャグラーによるクラブ(ボーリングのピンみたいなやつ)やボールによるジャグリング。
寒空はだかさんによる漫談。
そして江戸奇術。
江戸奇術では、左右の手に持った2つの扇子であやつる2匹の蝶(実際はただの紙切れ)を見ることができました。
そして、やっと生で目にすることができたヨロ昆撫(よろこんぶ)。
着流しチンピラ風のヨロ市と、悩殺露出ダンサーのタプ江ちゃんによるカラオケユニット。
チラシによれば「お座敷パンク歌謡ショー」。
MCでは「ガレージカラオケという新しいジャンルを築くに至りました」と言っていました。
この場にぴったりのナイスキャスティング。
合間合間に寸劇が挟まれ、転換の空き時間を作らない構成なのが見ている側としてはうれしい。
そのひとりひとりがパフォーマーとして活躍されている人で、ちょっとした手品、ちょっとした話芸が次々と。
そしてさらにその細かい幕間には、VJコミックカットという方による映像。
前回見た時もその手法に楽しませてもらったのだけど、今回も笑わせてもらった。
キューピー3分間クッキングのおなじみのテーマとタイトル映像が流れたかと思うと、「まず材料を切ります」のナレーションにのせて任侠映画の指ツメシーン、などなど。
何度か「構成」という言葉が出てきたけど、こういういろいろなジャンルのものを見せる際、ただ材料を入れて煮込めば美味しいものになるかというときっとそうじゃない。
相当な下ごしらえや味付け、調整が必要なはず(しまった、この表現だと素材に力がないみたいだ、失敗…)。
バンドがバンドとしてだけ扱われるのではなく、パフォーマーがパフォーマーとしてだけ扱われるのではなく、ちゃんと全てが有機的に絡んでいて、しかもちゃんとキャバレーなごった煮感も出されていて、素晴らしい!
なんか「おれはこういうイベントの面白さが分かるんだぜ」みたいな文章になってしまった。
いかん。
とにかく、行けばただただ楽しい、面白い、それでいて温かい。
「今後見逃しちゃいけないリスト」の上位にきっちりメモしておきましょう。
追記
とここまで書いて、制作者の方による制作日記を発見しました。
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