こらない

2005-01-20 (木)

『クロスファイア(下) / 宮部みゆき』

「(上)」を読み終わった後、結局そのまま「(下)」を読み進めてしまい『クロスファイア(下) / 宮部みゆき』読了。
ハリウッド等のドンパチ映画を見て腹が立つのは「これだけ大勢の犠牲者を出しておいて、なぜ最後ヒロインと抱き合ってめでたしめでたしなんだ?」という部分だけど、宮部さんの作品はそこのところにいつもすごく誠実で、話の流れの中で筆者が筆先で殺してしまった登場人物も決しておろそかにしないので読んでいてなんだか少しほっとする。
この本でもやっぱり、物語の骨子の部分以上にそういった肉付けの部分でいちいち唸らされた。

この『クロスファイア』、矢田亜希子主演で映画化されているらしい(DVD『クロスファイア』)。
何せ炎がたくさん出てくる話なので、中途半端なCGが使われているんじゃないかという想像のもと、たぶん見ない方がいいだろうなと思っている。

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