こらない

2004-05-06 (木)

2004-05-03:森づくりワークショップ第4回

5月1〜3日の2泊3日で、森づくりワークショップの第4回。
これ、めちゃくちゃ面白い。
身近な友人・知人に「森が…」「土が…」「チェーンソーが…」「崎野隆一郎というおっちゃんが…」と一生懸命説明しているのだけど、言葉で説明するとやはりどんどん中心がズレていくわけで、あれです、とにかく面白いのですわ。
今のところ、毎回募集人数(締め切り人数)の半分くらいの参加者数でやっている状態で、つまりまだ余裕があるので、山ん中でハードな作業をして疲れてみたい奇特な人は申し込んでみてみると良いです。

今回も参加者の半分は「初」の人(逆にいうと半分くらいが連続参加者)。
告知している場所の関係もあるのだと思うけど、建築っぽい方向のところにいる学生さんがやや多い。
学生じゃなくて、先生が来てることも多いけど。

初回は、すり鉢状(という形状は切り開いてから分かったのだけど)の広場の整備。
前回は、そこから尾根へ登る階段と、尾根を整備。
そして今回はその尾根にデッキを作った。

デッキってどの程度のものだろ?と思っていたら、6本のやや密集して生えてる樹を身長くらいの高さで切って、その上に伐採してきた樹を渡して、さらに板を敷いて、というちゃんとしたもの。
4回も参加してやっと分かってきたんだけど、素人集団による素人土木とか素人建築ってんじゃなくて、スタッフ(というか、ドンの崎野隆一郎氏)はかなりキチンとしたものを作るつもりでいる。
「専門家じゃないボクらでも、ほら、こんなに立派なものができたよ」というのはまあそうなのだけど、その「立派」のボーダーはかなり高い設定なのだ。
(だから、前回の「素人が作った階段」には不満らしい。いずれやり直すのかも)

床材にするために大量のひのきを切り倒し、且つ皮をむいて準備したもののすぐには乾かず、結局別の材に変更したりしつつ、最終日にギリギリ完成。
最後はそのデッキの上でお茶会。
お茶会ってのも「まねごと」をするんだと思っていたのだけど、これもやはりキチンとやる。
デッキからの見晴らしを良くするために何十本もの木を切り倒したのだけど、その展望の中でスーッと気を鎮めてお茶をいただくのね。
ほんの数分前までは、インパクトドライバのガガガガーって音とかチェーンソーのギュイーーって音が鳴り響いてた場所で。
いいでしょ。

実は、これら自分たちがやってる作業ってのは今回のワークショップ全体の面白いところの半分で、もう半分、スタッフの用意したスライドやら崎野隆一郎のやってきた徒労活動のお話とかってのがあって、こっちがまた面白い。
それはまたあとで。

20040502_123649.jpg
アタシが背伸びして手を伸ばしても届かないあたりで切られた6本の木。
斜面なので、手前の木はアタシのヒザくらいのところで切られてます。

20040502_085037.jpg
切ってる最中に抜けなくなったチェーンソー。

20040502_123542.jpg
こんな見晴らしになるのだけど、先週の時点では正面の山並みは一切見えなかった。
デッキになる6本の木の向こう側の木を全部切り倒した。

20040502_123608.jpg
伐採したヒノキ。

20040502_123612.jpg
こんな感じで皮を剥いだ。
皮を剥ぐときに水しぶきが顔にかかるほど水っぽい(=重い…)。

20040502_160519.jpg
下から見上げてみる。

20040503_152709.jpg
こんな感じで完成。

20040503_135956.jpg
お茶会用に作った炉(ろ)。
中に土を敷いて、灰の代わりに火山灰をかけ、その上に炭。

コメント