*情報順次更新中
KUDAN Projectは発足以来、国内はもとより、アジア各都市での上演を続けてまいりました。今回上演する二人芝居『真夜中の弥次さん喜多さん』は、2002年名古屋初演以降、東京、大阪、北九州、静岡、津、北京、ハルピン、重慶、マニラ、クアラルンプールなどで幾度も上演してきました。今回は7年振りの本拠地・名古屋公演、13年振りの関西公演、そして初の四日市公演が実現しました。日本演劇史に大きな足跡を残す“驚愕の二人芝居”『真夜中の弥次さん喜多さん』を、どうぞお観逃しなく。
※『真夜中の弥次さん喜多さん』上演時間は、約1時間40分を予定しています。
上演作品『真夜中の弥次さん喜多さん』は、しりあがり寿氏の同名漫画作品を原作とした二人芝居です。日本の代表的な古典文学「東海道中膝栗毛」を題材とし、漫画家のしりあがり氏はこれを、“過去と未来”、“生と死”、“現実と幻想”を始めとする、あらゆる二項対立の間を漂う壮大な旅物語として描き、1994年から2002年まで(続編『弥次喜多 in DEEP』含め)長期に渡る雑誌連載を続けました。2001年には同作品で「手塚治虫文化賞優秀賞」を受賞し、また、2005年には宮藤官九郎氏監督により映画化されています。
KUDAN Projectによる二人芝居『真夜中の弥次さん喜多さん』は、映画に先がける2002年に国内初演されました。上演時には、漫画と演劇という異なるジャンルの大きな才能の出会いとして話題を呼び、上演後は、全く新しい演劇体験として驚きと共に絶賛され、その年のベストプレイ候補に数多く推挙されました。
翌2003年には中国三都市(北京・ハルピン・重慶)連続公演を、2006年にはマニラ(フィリピン)・クアラルンプール(マレーシア)公演を実施し、その斬新な演出方法と驚異的なスタッフワーク、高い技量の演技は各都市で喝采を浴び、アジア演劇界に大きな衝撃を与えました。
幾度も再演を重ね、さらに成熟し、完成度を高めた『真夜中の弥次さん喜多さん』は、《小劇場演劇の一つの到達点》、《日本演劇界の至宝》とまで評され、その評価を不動のものとしています。数えきれないリピート観劇者を持ち、絶え間ない再演希望の声を聞く『真夜中の弥次さん喜多さん』は、演劇界だけにとどまらず、各界からの熱烈な支持を受けている日本演劇史に大きな足跡を残す“驚愕の二人芝居”です。
弥次と喜多は、この世の“リアル”を求めて江戸を出発し、お伊勢参りへと旅立つ。とある宿にたどり着いた二人は、雨で足止めをくらう。幾日も降りしきる雨の中、そこは次第に行く当ての無い想念で満たされ、二人は“夢”と“現(うつつ)”の狭間を揺れ動く。もはや江戸を出発したのかどうかでさえ定かではなくなり、幻想的な時間と空間が交錯し、二人の悪夢がユーモラスで不条理に展開していく。
多くの人物が登場するしりあがり氏の作品を、これ以上ないほどにシンプルなストーリーと、たった二人の登場人物により舞台化した天野は、しりあがり氏と天野に共通のモチーフである〈生と死〉、〈現実と幻想〉という根源的なテーマを内包させつつ、随所にユーモアやアクションを交え、得意の「時間のコラージュと因果律の逆転」や「言葉と音の意味の関係の無化・変換・再構築」を繰り返すことにより、観る者の現実感を崩壊させ、“脳が溶けそうな悪夢”をそのまま“快感”として提示して見せます。また、ビジュアル性に溢れる舞台と映像とのコラボレーションは、観客を“夢”の世界へと誘い、照明・音響・小道具等のスピーディ且つ予想外な展開は、観る者を最後まで飽きさせず、高い技量の演技と先鋭的で緻密な演出により構築された劇世界は、二人芝居の概念を払拭し、ラストシーンは新しい旅立ちの予感と共に、忘れがたい余韻を残して終わります
*情報は順次更新します。
◯11月29日(木)19:30
◯11月30日(金)19:30
◯12月1日(土)14:00/19:00★
◯12月2日(日)14:00
★12月1日19時の回終演後、アフタートーク開催。ゲスト:諏訪哲史(作家)
◯一般:前売3,300円/当日3,600円
◯25歳以下:前売2,500円/当日2,800円
◯高校生以下:前売・当日:1,800円
◯WEB:名古屋公演チケット予約フォーム
◯電話:090-9929-8459(KUDAN Project)
*10月13日(土)午前10時より受付開始。
*入場整理番号付
電話:090-9929-8459
mail:kudan@officek.jp
12月7日(金)19:30
12月8日(土)14:00/19:00★
12月9日(日)14:00
★8日19:00の回終演後、アフタートーク開催。ゲスト:しりあがり寿(漫画家・原作者)
◯一般:前売3,000円/当日3,500円
◯25歳以下:前売2,500円/当日3,000円(要証明書)
◎アイホール
・オンライン(24時間受付、セブン・イレブン発券、別途要手数料)
・事務所窓口(9:00〜22:00・火曜休館)
・電話予約 072-782-2000
◎ローソンチケット
ローソンチケット(Lコード 55797)
・電話:0570-084-003(24時間受付)
・電話:0570-000-407(10:00〜20:00)
・ローソン・ミニストップ店頭
◎KUDAN Project
・伊丹公演予約フォーム
電話:072-782-2000(9:00〜22:00/火曜休館)
◯12月15日(土)14:00★
◯12月16日(日)14:00
★15日(土)の公演後にアフタートーク開催。ゲスト:土田英生(MONO代表、劇作家・演出家)
◯一般:前売3,500円/当日3,800円
◯大学生以下:前売1,500円/当日1,800円
◯四日市市文化会館
・窓口:9:00〜19:00
・電話059-354-4501(月曜日休館※ただし祝日の場合は翌火曜日)
・よんぶんネット/Webチケットサービス(24時間)
◯あさけプラザ:窓口9:00〜19:00
◯チケットぴあ(Pコード 489-349/24時間)
◯ローソンチケット(Lコード 41529)
◯イープラス
文化会館では会館主催の公演の際に託児サービスを行っております。
【料金】:お子様お一人につき 1,000円。
【予約方法】:2018/12/7までに四日市市文化会館へお電話にてお申し込みください。
四日市市文化会館
◯電話059-354-4501(9:00〜19:00/月曜日休館※ただし祝日の場合は翌火曜日)
『真夜中の弥次さん喜多さん』公演履歴
年・月 | 都市 | 会場 | 備考 |
---|---|---|---|
2002年7月 | 名古屋公演 | 七ッ寺共同スタジオ | |
2002年7月 | 東京公演 | シアター・グリーン | |
2003年5月 | 名古屋公演 | 七ッ寺共同スタジオ | |
2003年10月 | 北京(中国)公演 | 北兵馬司劇場 | 中国3都市連続公演→3都市共通チラシ画像 |
2003年10月 | ハルピン(中国)公演 | 山中劇場(省京劇院) | 中国3都市連続公演 |
2003年10月 | 重慶(重慶)公演 | 重慶美視電影学院・小劇場 | 中国3都市連続公演 |
2004年1月 | 東京公演 | シアター・グリーン | クローズドイベント 特別アンコール公演 |
2004年11月 | 北九州公演 | 北九州芸術劇場 | 北九州演劇祭コンペティション部門選定公演 |
2005年3月 | 大阪公演 | 精華小劇場 | 精華演劇祭オープニング2参加公演 |
2005年3月 | 名古屋公演 | 名古屋市西文化小劇場 | 名古屋親子センター舞台芸術鑑賞会実施 |
2006年10月 | マニラ(フィリピン)公演 | Francisco Romulo Hall | ツアー日誌 |
2006年11月 | クアラルンプール(マレーシア)公演 | Kuala Lumpur Performing Arts Centre | ツアー日誌 |
2007年1月 | 名古屋 | 七ツ寺共同スタジオ | |
2011年4月 | 名古屋 | 七ツ寺共同スタジオ | |
2013年9月-10月 | 三重・東京公演 | 三重県文化会館・こまばアゴラ劇場 | |
2014年4月 | 静岡公演 | 静岡芸術劇場 | ふじのくに/せかい演劇祭参加公演 |
■LINKS(レビューなど/ネタバレ注意)
⇒『ヨミカエルヤジキタ』(ウニタモミイチ)
⇒『真夜中の弥次さん喜多さん』(三上その子)
⇒しのぶの演劇レビュー 高野しのぶさんの演劇レビュー。
★2013年|三重公演感想まとめ⇒Tgetter
★2013年|東京公演感想まとめ1⇒Tgetter
★2013年|東京公演感想まとめ2⇒Tgetter
⇒ほーい!さるやまハゲの助 しりあがり寿さんのオフィシャルHP。
⇒手塚治虫文化賞 しりあがり寿さんが『弥次喜多in Deep』で第5回優秀賞を受賞。
⇒少年王者舘公式 天野天街が主宰する少年王者舘のHP。
⇒てんぷくプロ 喜多さん役の小熊ヒデジが所属する劇団のHP。
⇒tsumazuki no ishi 弥次さん役の寺十吾が主宰する劇団のHP。
⇒名古屋演劇教室 小熊ヒデジが代表の団体。