2004年03月17日

森づくりワークショップ5 - 崎野隆一郎さんのお話

1日目の就寝前、崎野さんによるスライド上映があった。
ちなみに崎野さんの写真の載っているエッセイのページ→崎野隆一郎エッセイ どんぐりの森から
悪そうな顔!

元庭師だというこのおっちゃんは、北海道に渡り、氷の上で20年活動していたらしい。
冬、湖の上に張った厚い氷の上に、バーを作り、建物を建て、町を作り、露天風呂を作り、そしてそれらは春が来ると溶けてなくなる。
言葉で書くと簡単だけど、そもそも雪で建物を建てたりするのは、いろいろな試行錯誤や実験が必要で、たいへんだったらしい(そのあたりの話がまた面白そう)。

ある写真では、高さ3mの氷柱が数十mおきに2kmに渡って並べられている。
これ、向こうに見える朝日が昇る瞬間に、氷柱の影がスーッと一直線に並ぶという。
これがもう、素晴らしいと。
でも、何かの企画でやったわけでも、そういうことをやることをどこかで宣伝したわけでもなく、ただ身内でやってたらしい。
「昼間に見ても、なんだかよく分からないしねえ。あれは朝日が昇る瞬間だけ見られるわけよ」

また違う氷柱が映ると、
「これは全裸でこの氷にしがみついてね、『ミーンミーン』って蝉の真似して誰がいちばん鳴いていられるかってね」

すべて湖の上に張った氷の上だから、むちゃすると重みで割れるわけです。
「朝起きたら、肩まで水に浸かっちゃってたこともあった」

あとバベルの塔の建設とか、「氷で火をつける」と言い出して数年がかりで成功させた話とか、アホウな逸話が次から次へと。

でね、いろんなもの作ってるのだけど、そのデザインがいちいちかっこ良くて。
で、それがスウェーデンのアイスホテルにつながっていくわけですな。
(少しあった→氷のミュージアム

うーん、伝えたいことの2割くらいしか書けてないなあ。

北海道の印刷出版文化情報誌『月刊アイワード』のサイト内の自然との対話・然別湖ネイチャーセンターというページに、崎野さんの語りが掲載されていて、その下の方に「然別湖ネイチャーセンター1997年夏の取り組み」というのがある。
「熱気球 大人2,000円」とか、「カヌー2時間4,500円」といったプログラムに続いて、「マウンテンバイク初心者コース」「マウンテンバイク平野を走りたい人コース」とあり、最後に「マウンテンバイク死んでもいい人コース」というのがある。
そういうおっちゃんなのである。

なのである、などと知ったようなことを書いたけど、本当はまだ全然知らない。
全然知らないから、アホウとかおっちゃんとか書けているわけで、そのうち書けなくなるだろうから、今のうちにそういう書き方をしておこうと思う。

Posted by U5 at 2004年03月17日 02:03
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