まだ50ページくらいしか読んでいないのだけど、読みやすい文章で、とりあえず挫折せずに最後まで読み通せそうなことが分かりホッ。
文章から感じるイメージとしては書いてあることを信頼して良い気がするのだけど、しかしあまりにも夢のような話ばかりで、でもそのユートピアがキューバで現実に実現していると書いてあって、どうしてもにわかには信じられない。
医療費も教育費も全て無料。
国民1人あたりの教師の数や医師の数、平均寿命、識字率、住居水準、娯楽、文化、どれをとっても諸外国に劣らないという。
首相は自転車通勤で、指導者等の公務員は夜遅くまで仕事している。
公務員が罪を犯した場合は、一般国民の倍の罪を課せられる。
ラテンアメリカの他の国で被害が出たら、いちばん先にかけつけるのがキューバ。
チェルノブイリで被災した子どもたちをどこの国よりも多く受け入れているのがキューバ。
他にも、差別がないとか格差がないなどと続いて、「著者は、一体どこからのまわし者なの?」と勘ぐりたくなる。
元々、キューバはソ連にべったりと依存した、裕福な進んだ国だったらしい。
5カ年計画に基づき、農薬をどっさり使った広大なバリバリの近代農業が行われていて、それをソ連がたんまり買いとってくれていたため経済も潤っていたっぽい。
そのソ連が崩壊し、そこへアメリカからの経済封鎖が重なり、国内はとんでもないことに。
農薬や化学肥料はもとより、石油やトラック、あるいは石けんなどの日用品まで、なにもかもが途絶。
この緊急事態に対処する形で行われたのが、「首都を耕す」ということだったと。
この、ゼロから始めた都市農業、10年経った今、結果的に1人の餓死者も出さず、有機農業を成功させた、のだそうだ。
俄然、これらを導いてきたカストロという人物に興味津々。
カストロ、革命、クーデター、独裁者といったイメージさえも湧かないくらいアタシはこのあたりの歴史に疎い(それ以外の歴史にも疎い)。
読み進めながら、ここにいろいろメモしていけたらいいなと思うのだけど、今これだけ書くだけでたいへんだったので、やっぱり難しそうだな。
まあ、ボチボチと。