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小学生の頃はわんさかいた。「なんだこのへんなヤツ、よくいるけど。気になるヤツだよなぁ〜、黄緑だし、赤い帯あるし、ハチのように羽ばたいて蜜吸ってる」でも蛾だとわかって「蛾はやだな」って小学生はおもうのでそれっきりだった。
それが大人になって「蛾」という偏見もなくなり、いなくなってしまった、かつてわんさかいたオオスカシバのことが気になりだす。気になりはじめると気付く、好きだったんだって。でもオオスカシバはいない。昆虫図鑑の写真みて「そうそう、これこれ」「もう一度みてみたいなぁ〜」と自分の中で憧れの幻的存在になってしまった。
そんな気持ちをしたためつつ、オオスカシバに再会したのは数年前の8月の暑い日、教会の牧師先生の葬儀だった。
父と母はこの教会で知り合い結婚した。自分が生まれる前の自分のルーツみたいなところ。小さい頃よく連れられて通った。列席者が歌う賛美歌をぼくは一番後ろの席で聞いていた。棺桶のまわりにはたくさんの花が飾られていた。そこにやってきたんだ。オオスカシバが。
ビックリした。こんなふうに出会うんだって思った。なんかたかが虫との再会がえらくドラマチックだった。
オオスカシバの幼虫はクチナシの木で育つ。この家に引っ越してクチナシ植えたいと思っていたんだ。羽化したてのオオスカシバの羽は透けてないらしい。飛び立つ前にブルブル震えて準備運動らしきことをしながら羽の粉を振り落とし飛び立つんだって。クチナシを植えていつかその姿観察したいよ。
今日は立ち寄ってくれてありがとね。